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次世代の飛行機用生物燃料

現状

排ガスを何とか抑えようと様々な代替燃料が開発されてきており、実験が進んでいます。特に興味深いのは、生物燃料で飛行機を飛ばそうという試みが順調だということです。現在ではいくつかの商業飛行機が生物燃料100%か通常燃料との混合で世界各地を飛び回っています。この流れで行けば将来的には排ガスゼロで飛行機が飛ぶ日も夢ではありません。これこそこの先9年間で航空業界が達成しようとしていることです。

変化の必要

しかし生物燃料は高いです。業界のエキスパートによると、生物燃料は化石燃料に比べて4倍で、まだまだ精製には技術革新が必要です。幅広い精製法に燃料用植物の種類増加、そのことによって価格が下がり実用的にもなってくるのです。そもそも業界が排ガス規制に躍起になっているのは地球上の排ガス総量の2%を航空業界が出しているという事実にあります。

飛行機のほとんどは生物燃料に対応します。エンジンに改良を加える必要もないのです。ここが大きな利点です。しかし、生物燃料の質自体は向上されておらず、まだまだ研究の余地がたくさん残されています。食物から燃料を取ることには大きな問題点が絡んでおり、そのため、代わりに生物分解性廃棄物などの利用も思案されています。

次は

ここで紹介するのは将来的な生物燃料飛行機プロジェクトです。主に宇宙旅行に関わるものになってきます。

1.バージン・銀河宇宙船

宇宙旅行も生物燃料で対応することになりそうです。バージン社グループのバージン・銀河は、専用船イブに生物燃料の使用を目指しています。同社社長のウィル・ホワイトホーン氏は数年前から近い将来の生物燃料飛行の可能性を指摘しています。同社のバージン燃料はその技術の先駆けとも言える存在です。カーボン排出量も飛躍的に減少し航空業界にとってはまたとないニュースです。

2.超音速ロケット用

ヨーロッパの航空機大手EADSの開発も期待されています。このプロジェクトでは音速よりも早く商業飛行を生物燃料で成しえようとするものです。しかし、実用化は2050年をメドにしています。その時にはパリ~東京間を2.5時間で結び、時速5000キロを可能にすることになります。

3.ニュージーランド航空747

ニュージーランド航空はジャトロファと呼ばれる普通の雑草から取れる生物燃料でボーイング747を飛ばそうとする研究を行っています。この雑草はインドやアフリカに生えているもので、いろいろなエンジンタイプで一般燃料との混合をしながらテストを進めています。これが成功すればカーボンフットプリントの大幅な削減を実現し、とくに食物ではなく雑草からだというところが魅力です。

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