ecofriend.com

明日の世界:エネルギー保護に役立つハイテクスマートハウス

High-tech smart homes

今日

日本の多くの企業が一般向けの「ネット家電システム」を発表しています。ネット家電システムを高速ブロードバンドネットワークや携帯電話と連携させることにより監視や制御を行います。このシステムを使えば、システムからユーザーの携帯電話に屋内の画像を送信して、侵入者や不審者の存在を屋外から確認することができます。「カデン(家電)」とは電化製品のことで、松下電器産業と東芝の二社が連携してネット家電の販売を販売しています。日立製作所も国内マーケット向けに同様のシステムを間もなく発表する予定で、またソニーも先進の半導体技術を使ったホームサーバーシステムを開発しています。

最先端の家庭用通信機器を製造しているNTTが間もなく発表する100倍速の高精度ブロードキャスティングとマルチチャンネル機器がネット家電に取り入れられるでしょう。インテリジェント住宅をつくるプロセスは、日ごとにますます高度になってきています。東芝は、離れた場所から中身をチェックすることができる冷蔵庫や屋外からでも携帯を使ってコントロールできるエアコンを開発しました。ソニーが開発したAIBOは犬型ロボットで、屋内の侵入者の写真を撮ってユーザーの携帯に送信します。今では、携帯電話のボタン一つで家を監視することができるのです!

 

これから

こうしたスマートで斬新な家では、侵入警告アラームからドアの開閉まで、全てのオペレーションのための技術的解決策があり、生活を可視化します。トースター、エアコン、室温までもがこのシステムで管理できるのです。しかし英国で行われたいくつかの調査によれば、消費者がスマートホームに抱いている主な不安は、修正が難しい機器の不具合です。また調査からは、こうしたスマートホームに最も興味を抱いているのは15~34歳のグループで、一方身体障害者、高齢者や寝たきりの人では興味をもつ人が最も少ないことが分かりました。聞き取り調査をした対象の約70%がスマートホームが便利であると考えている一方で、30%は先端機器とその機能に対して不安を抱いていることが分かりました。

もう一つの大きな懸念は、入手し易さに対してです。現在のところ、ハイテクなシステム構築のために必要な労働力が足り ないために、スマートホーム建築の普及が進んでいないようです。しかし現代の技術の進歩に伴っていずれは忙しい一日の終わりにあなたが家(スマートホーム)につく数分前にはエアコンがついており、夜のお茶のためにやかんがお湯を沸かしている、そんな日が来るはずです。それが実現すれば、必要な動作の後にはそれらの機器は自動的にオフになるので、エネルギーの無駄を減らすことにもつながります。

 

インスピレーション

環境への意識と配慮は急速に広がっており、人々は自身のを持続可能でクリーンなものにする必要性に気づき始めました。多くの建築家や建設業者は、クリーンな電力を自家発電するだけでなく、必要量以上の発電を行って、その余剰電力を送電網に戻すという、エネルギー効率の良い設計を考案しています。全ての世帯が、自身の家におけるエネルギー需要を環境に優しく持続可能な形で賄うことになる日が来るでしょう。

 

エコな家の例

1.ダウ・ケミカル社「InVision Zero」

InVision Zero by Dow Chemical

この家ができること

この「InVision Zero」は、ダウ・ケミカル社(Dow Chemicals)とミシガン州のコブルストン・ホームズ社(Cobblestone Homes)による持続可能なゼロエネルギー住宅です。この家では電気代が3507ドル節約し、年間の二酸化炭素排出量を44,855ポンドもカットします。

持続可能性

「InVision Zero」は、ゼロエネルギーを達成することにより、現代の家における様々な快適性はそのままに保っています。この家には最新の気密・断熱材や、ダウ社の最新自家発電システム「Solar Shingles」を装備し、家の電気需要を賄うだけではなく、送電網に送るための余剰電力も発電します。

 

2. サムスンCT&T社Green Tomorrow House」

Green Tomorrow House by Samsung C&T

この家ができること

「Green Tomorrow」は、サムスンC&T社が開発し、韓国・京畿道の龍仁市に建設する新しいゼロエネルギー住宅です。この家には68の発電・貯蔵システムが装備され、化石燃料から発電される電力を一切使用しません。

持続可能性

この家の屋根に取り付けられた176枚のソーラーパネルで24MWhの電力を発電して使用するため、電力使用量をおよそ56%削減することが期待されています。また断熱ボードや三重窓、電力消費量が少ない照明システムといった様々なエネルギーを節約するための機構が取り入れられています。この家の建築にかかる費用は通常の家に比べおよそ倍ですが、 サムスン社によれば、この価格はゆくゆくは下がっていくであろうとのことです。

 

3. Villa Akarp

Villa Akarp

この家ができること

「Villa Akarp」は、一見現代の普通の家と変わりませんが、その屋根に32メートルの光起電パネルがとりつけられた、エネルギーの節約と生産を行う新しい家です。さらにこの自家発電システムで発電した電力を電力会社に販売することにより、住人は収入を得ることもできます。

持続可能性

「Villa Akarp」は、Karin AdalberthがE.ON社と共同で設計し、スウェーデンのマルメに作られます。発泡断熱や厚さ5.5dm(55cm)の壁、三重ガラスの窓など、エネルギー節約の為の様々なメカニズムが取り入れられています。

ハードル

拡大し続ける都市における電気需要への負担が高まる現代において、建築物を持続可能で環境に優しいものにすることは不可欠です。しかしこうした野心的な取り組みには多くのハードルがあります。まずは、持続可能な住宅の利点を消費者に認識させることが重要です。第二に、その技術は手頃な価格で手に入れられるものでなければなりません。そして政府が一定の省エネ設備に助成金を支給し、こうした住宅の建築を推進していく必要があります。

実現可能なのか?

多くの企業にとって環境への配慮が必須となり、様々なゼロエネルギー住宅が発表されています。しかしこうした先端技術の開発や進歩はゆっくりとではありますが、徐々に発展しています。グーグルはひと月に世帯で消費される電気量を知らせる「Powermeter」というソフトを開発しました。また、PassivSystems社は複数のセンサーによるホームコントロールシステム開発に取り組んでいます。複雑なガジェットによる洗練された暮らしではなく、適切な場所に適切な省エネ技術を取り入れることにより、家はインテリジェント住宅に生まれ変わります。今後数年で、住宅はエネルギー効率に優れた持続可能なものになっていくことが期待されています。

Today's Top Articles:

Scroll to Top