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2011年ソーラー・デカスロンで発表されたソーラー発電の家10例

Solar Powered Homes

ソーラーエネルギーはクリーンで再生可能なエネルギー源のひとつです。世界は今、クリーンな環境を保ち、エネルギー不足の問題に取り組むため、より多くのソーラーエネルギーを利用しようとしています。2011年9月23日、ワシントンDC ナショナル・モールのウエスト・ポトマック・パークにて、ソーラー・デカスロン(十種競技)が開催されました。20の学生チームがこのコンペティションに参加し、環境に優しくエネルギー効率が良い家を造りました。作られた全ての家はソーラー発電の家で、ユニークなデザインをしています。これら20のエントリー中から、上位10作品を見てみることにしましょう。

 

1. アパラチア州立大学

Appalachan State University

ノースカロライナ州のアパラチア州立大学は、このコンペティションのトップクラスの参加チームの一つです。このチームのエントリー作品は、ソーラーパネルを使った伝統的なアパラチアの家で、シンプルで頑丈、そしてスタイリッシュなデザインです。「ソーラー・ホームステッド」と名付けられたこの家には、快適なリビングや屋外スペースがあり、施設が整った信頼性の高い構造となっています。またこの家はアッシュヴィルの住人を考えて作られました。この家は建築コンテストで第3位にに選ばれ、合わせてピープルズ・チョイス賞も受賞しました。

 

2. チーム・カナダ

Team Canada

チーム・カナダのエントリー作品は「テクノロジカル・レジデンス、トラディショナル・リビング(Technological Residence, Traditional Living )」です。チーム・カナダはカルガリー大学のチームです。この亀のような形をした持続可能なデザインは主に南アルバータ州の住民のための家です。ベッドルーム2部屋、バスルーム、リビングとキッチンを備えています。2枚の大きなソーラーパネルで8.3キロワットのソーラー電気を発電します。また環境に優しい建材を使っています。

 

3. フロリダ国際大学

Florida International University

フロリダ国際大学のチームが作った「perFORM[D]ance」と名付けられたこの家は、オープンパビリオンとして設計されました。このデザインのメイン要素であるルーバー(鎧戸)が、シェードとなったり、外装の保護や、ハリケーンから家を守る役割も果たします。光起電性パネルが屋根上に設置され、家で使う電力を発電します。屋内外に大きなスペースを設け、快適な住空間となります。

 

4.メリーランド大学

University of Maryland

メリーランド大学の「ウォーターシェッド・ハウス」は、2011年ソーラー・デカスロンの優勝作品です。このデザインはチェサピーク湾の生態系に基づいています。この家はエネルギー不足・水不足の両方の解決策となります。この家は湿地帯に建てられ、グリーンルーフで排水を回収して濾過します。濾過された水は庭の水やりなどに使います。光起電性パネルとソーラーパネルを使って発電を行います。必要な屋内施設を全てそろえた、ユニークなデザインの家です。

 

5. オハイオ州立大学

Ohio State

オハイオ州立大学による「enCORE」は、2011年ソーラー・デカスロンで5位に入賞しました。土地面積930平方フィートのこの家は、4人が快適に、そして安全に暮らすのに十分な広さがあります。この家では、ソーラーパワーと濾過した雨水を利用します。発電のために、8キロワットの光起電性パネルを備えています。ソーラーパワーで駆動する温風システムが住人の快適性を高めるのと同時に、電力消費量を削減することができます。電力消費を減らす、家族に優しい家です。

 

6. チーム・ニュージーランド

Team New Zealand

アメリカにおける2011年ソーラー・デカスロンのニュージーランド代表、ウエリントンのヴィクトリア大学による「ファースト・ライト(First Light)」と名付けられたこの別荘が3位に入賞しました。非常にトラディショナルな木造建築です。その特徴は電力の最大消費量や最大発電量、水の使用や気象条件のデータを表示するエネルギー監視システムを備えていることです。断熱材には羊毛が使われ、衣類を早く乾燥させることができる乾燥棚も備えています。この心地よいデザインにより、より快適で広い住空間が生まれます。

 

7.テネシー大学

University of Tennessee

テネシー大学が設計し「リビング・ライト(Living Light)」と名付けられたこの家は、テネシー州の昔と現在の家をブレンドしたデザインとなっています。高度な技術で制御された照明・ブラインドシステムによるガラスで覆われています。10.9キロワットの円筒状光起電性パネルが取り付けられており、360度どこからでも日光を取り入れることが可能です。この家にはエネルギー回収換気装置やセンサー、ホームオートーメーションシステムや二重になったファサードが備えられており、家のエネルギー消費と構造を管理します。

 

8.パーデュ大学

Purdue University

パーデュ大学チームの「INhome」は、2011年デカスロン第2位受賞作品です。 アメリカ中西部スタイルのこの家は、快適で持続可能な暮らしを実現します。垂直方向に育つ植物が植えられた壁は自動給水システムを備えており、ほかにも空気清浄システムやソーラーパネル、空気対空気ヒートポンプシステムを備えることによりエネルギー消費を削減し、暮らしを快適にします。家族向きの家です。

9. ミドルベリー・カレッジ

ミドルベリー・カレッジによる自立型のこの家は、4人家族用です。ベッドルーム2部屋にバイオ壁、切り妻屋根、キッチン、スタック効果による換気システム、空気対空気熱交換器など、様々な設備を備えています。この家で使われる電力は、7.2キロワットの光起電性パネルで発電します。シンプルで信頼性の高いこの家のデザインは、昔のファームハウス(農家)のデザインを元にしています。リサイクルされた環境に優しい原料を使って作られています。

10. SCI-Arc/Caltech

SCI-Arc/Caltech設計の「CHIP」は、従来の家の形をしておらず、他の家とは全く違った形をしています。このデザインになった主な要因はエネルギー保護の目的、そして高騰するカリフォルニアの地価です。この家は狭い土地面積に住空間と快適性を実現します。この家には駐車場、3Dカメラ、電力使用量と発電量を表示し、シェードをコントロールするアプリを備えています。最も丈夫で確実なデザインの一つです。

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