太陽エネルギーは代替エネルギー源から標準エネルギー源へ急速に変化してきています。そしてこの変化を可能にしたのは異なるサイズの太陽光パネルの手早く簡単な据え付け法です。パネル自体はごくわずかなメンテナンスのみ必要としますが、破損や接続不良が見られる場合は修理が必要です。ここでは破損した太陽光パネルを自分で修繕する方法を紹介します。
難易度:
中程度。このプロジェクトには多少の専門知識と注意が必要です。
所要時間:
このプロジェクトに要する時間は破損の程度や当人の専門知識の水準によって変わりますが、最長でも3時間から4時間です。
必要な材料:
- 手袋
- ごみ箱
- はんだごてと2パーセントの銀を含有する特殊なはんだ
- ワイヤ
見積額:
初期段階で提示することは困難です。見積もりは破損査定の結果や修復方法の決定に左右されます。どのような金額だとしても新しいパネルを購入するよりは確実に安価です。
手順:
- まず、割れたガラスを調べましょう。太陽光パネルに割れたガラスがないか観察します。
- 破損の査定をします。ガラスのひび割れの程度を見て、ガラスが欠け落ちていたりばらばらに壊れていないかを観察します。
- ガラスを交換する必要があるのか、または割れたガラスで事足りるのかを判断します。
- 交換が必要な場合はガラスを静かに取り除き始めます。最も大きな破片を最初に取り出します。
- 割れガラスを破棄します。
- 交換のために必要なガラスの精密寸法を測ります。
- ガラスを発注し、購入します。
- ガラスを定位置に留めている留め金をはずします。ガラスを据え付け留め直します。
- 次に、発生する可能性がある2番目の問題を調べます。この問題とは、はんだ付けを必要とする接続不良です。
- 接続不良によって機能していない電池がどれかを確かめます。
- 接続不良を修復するには電池の背面から行う必要があります。このため、ナイフを使って裏側の柔らかいシリコンを切り開きます。
- 次に、はんだごてと2パーセントの銀を含むはんだを使って接続不良部分をつなぎ直します。
- 通常数枚から成るパネル全てに接続不良がないかを点検し、必要な修繕を施します。
よくある質問:
問: ガラスを破損した状態のままにしておくことは可能ですか。また、そうして良いのはどのような状況ですか。
答: 石や雹または何かがパネルに落下してガラスにひびが入っているだけなら、太陽光パネルが機能していないとは限りません。割れガラスの縁はパネルに影を落とし出力減少をもたらします。ガラスにひびの入ったパネルがある場合は出力を調べてください。もしも、出力がさほど減少していないならばひびの入ったガラスを使い続けることもできます。
問: 接続不良の問題をかかえた電池がどれかを調べるにはどうしたらいいですか。
答: そのための簡単なテストがあります。パネルを手でコツコツと叩いてみてください。電池が作動したり消えたりする様子がはっきりと見て取れるはずです。異常のある電池を見極めます。
問: 接続不良の電池をつなぐために、はんだの代わりにエポキシ樹脂を使用しても良いでしょうか。
答: エポキシ樹脂による修繕は良い結果をあまりもたらしていません。エポキシ樹脂は効果的であるという人たちもいますが、大半は不成功に終わっています。たとえ導電性エポキシ樹脂を使用したとしても一旦乾いてしまうと伝導しなくなるようです。これではエポキシ樹脂を使う意味がなく電池の効力がなくなります。ただ、エポキシ樹脂は効果的であるという人たちの間で気付いたことは、銀を添加したエポキシ樹脂を使用したことです。とりわけ「Chemtronics」ブランドは伝えておくべきでしょう。この製品は耐水性もあり、結合においても強力です。他の何人かは「SilverPrint」を使用し、良い手応えを得られたようです。
アドバイス:
- パネルの割れガラスを取り外す場合は手袋を着けましょう。
- ひび割れたガラスのパネルもできる限り使用しましょう。
注意事項:
- 接続不良部位をはんだ付けする時は太陽電池の正しい極性(+と-)を確かめてください。
- はんだごてを使用する際は慎重を期してください。こて部分は高温になり皮膚に触れると重度のやけどを負うことがあります。