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次にくるもの:電動のモータースポーツ

電動モータースポーツについて私たちが知っていること

ゼロ排出、高性能、高速のモーターレースを考えるとき、思い浮かぶのは電気モーター車でしょう。モータースポーツは現在のガソリンを使うものからより持続可能で環境に優しいものへと、徐々に脱却しつつあります。多くの人は電動モーターの車は、従来のガソリンを大量に消費する轟音のV8エンジンを搭載した車に比べてス、ピードが劣ると思っているでしょう。しかし実際には、電動車両は0rpmでモーターの全出力を瞬時に車輪に送るインスタント・トルク効果を持っています。運動エネルギーリカバリーシステム(KERS / Kinetic Energy Recovery System)の電動モーターはブレーキをかけたときに生まれる電気エネルギーを蓄え、そのエネルギーを電気に変換します。その電気はボタン一つで出力され動力として使われます。

Electric MotorsportとAC Propulsionは、電機駆動のドライブシステムや車両の設計者・メーカーとして知られています。Electric Motorsortは、電動バイクや電動の全地形型車、電動自演車、電動ボートなどを製造しています。AC Propulsionは、電動ドライブシステム設計・製造における世界的なリーディングカンパニーです。電動モータースポーツのパイオニアであるAzhar Hussain 氏は、世界で初めてゼロ排出のレースとして認められたTTXGPの創立者でありCEOでもあります。TTXGPへの参加を広く促すため、Hussain氏は電動のスポーツ車を製造する会社Mavizen社を立ち上げました。

変化の必要性

電動のモータースポーツは、地球温暖化や温室効果ガスの排出と言った環境問題により、注目を集めています。風力や太陽光のエネルギーを電気に変換して駆動する電動自動車の製造を促進し、CO2排出量を減らすことを推奨している政府もあります。現在の従来型ガソリン駆動の車両が駆動やエアコンのために使っている燃料は、燃料タンク内の燃料のわずか20%にすぎません。残りの80%はエンジン内やアイドリング中に無駄になっています。これに対して電動モーターはバッテリーからの電力の75%以上を変換して車両を駆動させます。GreenMotorsport社は、ゼロ炭素排出で、社名が表す通りの環境に優しいモータースポーツを目指しているメーカーの一つです。同社では経費効率も良い効率的な電動モーターを始めとする、新興電気自動車市場に向けた様々な製品を製造しています。この電動モーターは、スポーツ車やボート、家庭用車両を電動ドライブに変えるための変換パックなどで使用されます。

 

次にくるもの

1. ブースト・ボタン搭載の電動車

Boost buttons' spark electric cars

名前が示す通り、「ブースト・ボタン」(Boost Buttons/上昇させる(増加させる)ボタン)は、ボタンを押すだけで瞬時に加速し電動車の車輪を駆動させます。インスタントトルク機能とブースト・ボタンを使うことにより、容易に他のレーシングカーを超えることが可能です。従来のレーシングカーと違い、電動車は前の車のスリップストリームに入ったときに動力を失いません。電動車が従来のカーレースで体験するあの興奮を失わせることはないのです。

ブースト・ボタン搭載車の主な欠点は、車体重量が少々重くなるという点です。加えてバラスト(安定器)が小さいので、この車を使うチームの体重が重いドライバーにとっては不利になります。また、高速で衝突したときには安全ではありません。

 

 

2.Brammoの第二世代電動バイク

Brammo's second-generation electric motorcycle

Brammo Emplus10.0は、スタイリッシュな外観でパワフル、そして完全電動の第二世代電動バイクです。その時速は100マイルを超えます。2時間の充電で100マイルを走行できます。強力なバッテリー、効率的なコントローラーとパワフルな水冷モーターを搭載したBrammo Empulse10.0の走行距離は100マイルにも及びます。頑丈なLSLヘッドライト、ミラーや流線型のフレームそして黄色のバッテリーパックなどの特徴をもつこのバイクは非常にコンパクトで軽量なものとなっています。スピード域が違う3モデルがあり、Empulse6.0モデルは9,995ドル、Empulse8.0モデルは11,995ドル、Empulse10.0モデルは13,995ドルです。喜ばしいことにこれらは政府の販売奨励やインセンティブの対象場合があり、州によってはEmpulse10.0が7000ドルで手に入れることができます。

欠点は、充電です。充電ができるところはたいていの場合便利な場所にありません。またガソリン駆動のバイクは給油したらすぐにスタートできるのに対して、充電には長時間かかることです。

 

 

3.トヨタ 電動レーシングカー  プロトタイプ

Toyota EV Racing Prototype

トヨタ モータースポーツ社(Toyota MotorSport GmbH)が、高性能の電動パワートレイン(伝導機構)で駆動する新しい電動レーシングカーのプロトタイプを発表しました。この電動パワートレインは2つの電動モーターを使って280キロワットの電力を供給し、ゼロ排出で最高時速260kmを実現します。このパワートレイン技術の商業ベースでの販売は2012年初頭に予定されています。2シーターで車体重量は970kgと軽量のこのスポーツカーは、リチウム・セラミック・バッテリーを使って駆動します。このプロトタイプが、モータースポーツイベントで他の車にひけを取らない記録を打ち立てることは間違いありません。

このプロトタイプはまだテストの段階であり、そのラップ記録が向上しているところです。またこの車にはKERSが使われているため、体重が重いドライバーに不利、といったKERSのデメリットがあります。

 

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