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グラフエクスターがエレクトロニクス新時代の幕をあける

新時代のエレクトロニクスを告げる大発明がなされました。エクスター大学の研究者たちが「グラフエクスター」と名づけた新しいグラフェン素材を創りだしたのです。この素材は、これまでに作られた電気を伝導する素材と比べて、もっとも柔軟で透明、かつ軽量な素材だと考えられています。

New graphene-based material could revolutionise electronics industry

研究者たちによると、グラフエクスターを用いることで着用できる電子装置が可能になった未来の時代がまさに到来することになるとのことです。mp3プレイヤーやコンピューター、スマートフォンが内蔵されたTシャツが現実のものとなるのです。

エクスター大学の代表研究者であるモニカ・クラシアン博士は興奮しながら次のように説明しました。「グラフエクスターによってエレクトロニクス産業に革命が起きるでしょう。この素材は、エレクトロニクスで使用されている他のいかなるカーボン製の透明な伝導素材よりも性能が優れており、ソーラーパネルからスマートTシャツにいたるまで、さまざまなアプリケーションに利用できるでしょう。私たちはこの素材がもつ可能性にとても興奮しています。将来、エレクトロニクス産業を一変させる日を待ちわびています。」

塩化第二鉄がグラフェンの電気伝導率を高めるということは、よく知られている科学的事実です。そのためエクスター大学の研究者たちはこれら2つの素材の関係性を詳細に調べることしました。そしてロイヤル・ソサイエティとEPSRCの助成をうけた研究で、エクスター大学の研究チームは塩化第二鉄の分子をグラフェンの2層の間に打ちつけることにより、グラフエクスターを作り出すことに見事成功したのです。この発見についての詳細は、素材科学の代表的ジャーナルである『アドバンスト・マテリアル』誌にすでに掲載されています。

さて今後についてですが、エクスター大学のグラフィン科学センターはこの素材のスプレー版を作ることに取り組んでいます。それが実現すれば窓やドア、布地、鏡などのどんな物の表面にも直接スプレーできると考えています。そうすることによってこれらの物質がもっとスマートでインタラクティブで便利なものに生まれ変わるのです。

今日のエレクトロニクスにおいて広く使用されている電気伝導素材としての酸化インジウム鉛が、2017年には尽きてしまう有限の資源である気づいている人は、それほど多くはありません。このような差し迫った事態にありながらも、このテクノロジーをより発展させることに頼りきっている中で、グラフエクスターはエレクトロニクス産業において次世代の大きなニュースといえるのではないでしょうか。

参考サイト:University of Exeter

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