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エネルギーを節約するエネルギー消費モニター

Energy consumption monitors

この100年以上の間、エネルギーの使用は、繁栄と生活水準を表すものでした。アメリカ国内の一人当たりの年間エネルギー消費量は、87,000キロワット時です。この数値は、ヨーロッパ連合の40,800キロワット時の2倍以上になっています。

これは、アメリカ人は大きな家に住み、大きな車を長距離運転して、広大な国土において異なる気候はいくつかの地域では一年中暑く、他の地域では寒いという主張によって合理化されています。アメリカとヨーロッパの一人当たりの数値は、世界平均値の21,000キロワット時を共に上回っています。最も人口の多い中国とインドの数値は、実は世界平均以下なのです。中国は一人当たり18,600キロワット時、インドはたったの6,300ワット時です。共に速い成長率を記録しているため、数年後には両国のエネルギー消費は世界平均を上回ると予測されています。

過去、甚だしいエネルギー消費は、発電所の建設や石炭・石油・天然ガスの燃焼で見合ってきました。現在は、このような道は持続可能ではなく、世界はエネルギー使用法について再度考え直さなければならないようです。

チェンジのために必要なこと

現在の我々のエネルギー消費の習慣は、余裕があれば使用してよいという思い込みに基づいています。例えば、家庭や会社で使用していない照明を消す必要はないと考えているのです。お湯が必要になるのは日中の限られた時間であるのにも関わらず、浴室の温水器は一日中付けっぱなしです。毎日数分しか使われなくても、コンピューターやその他の電子機器は、一日中電源が付いています。

このようなエネルギー浪費は環境に悪いという意識が高まり、人々はエネルギー消費の減少を助ける手段を模索しています。そこで、エネルギー節約を実践するのに適した場所は、家庭なのです。現在家庭に取り付けられている請求書のためのメーターは、あまり役に立ちません。一ヶ月間の累積エネルギー使用量を示すだけですから。今や、エネルギー消費についてリアルタイムのフィードバックを行う新しい機器があります。計れるものだけがコントロールできる、というのは広く知られたことです。リアルタイムの測定によって、エネルギー消費の制限が達成されるはずです。

何が新しいの?

1. Ewgeco

Ewgeco

何が新しいの?

Ewgecoは、大きさ100 X 124 X 24 mmで重さが260 gの携帯用メーターです。信号型のディスプレイが、リアルタイムのエネルギー消費を表示します。電気だけではなく、ガスや水の使用も分かるのです。これは、マイクロ電子送信器がそれぞれの需給計器に付けられ、Ewgecoにデータを送信することで可能になっています。メーターが初めて家庭に設置されると、1週目にデータを収集し、エネルギー消費についてのベースラインを作成します。そして、エネルギー消費量が色付きの棒グラフでメーターに表示されるのです。エネルギー消費量がベースライン80%を超えると赤色になり、低い使用量はこはく色・緑色で示されます。

どんな効果を生む?

この製品は、考案者のターニャ・エウィングによって2007年に発売されました。エディンバラの65の家庭で実験され、20%のガス消費の削減、7%の電気消費の削減が確認されました。Egwecoは、一般家庭に加え、いくつかの中小企業や、面白いことに学校でも取り入れられています。学校での導入によって、一生涯続くであろうエネルギー保全の習慣を、子どもたちは身に付けられるでしょう。

問題点

マイクロ電子送信器の設置は、互換性のあるメーター機器を付けた需要機器に依存します。また、実地試験においてわずか7%のみの電気消費削減が報告されたため、ディスプレイのカラーコードはもっと柔軟にされるべきです。赤い棒線は、ベースラインの消費を超えた際に使われるべきでしょう。

2. エネルギー消費モニターのクールなアイデア

Cool conception of energy consumption monitor

何が新しいの?

このエネルギー消費モニター「プラグ・エンズ」は、スマートフォンのアプリとして開発されました。いくつかのデザインがあるこのモニターは、エネルギー消費を計測し送信するプラグイン装置なのです。家庭の各部屋のコンセント口に設置し、大型機器、例えばオーブンや温水器などに使用できます。Bluetoothを介して、スマートフォンと連動しています。

どんな効果を生む?

エネルギー消費の表示をスマートフォンのアプリにするというのは、他のディスプレイ機器に類を見ない優れたアイデアです。携帯電話はユーザーが常に使用することができるので、電源のオン・オフといった行動が電力消費に与える影響をすぐにチェックし、これを習慣付けることができます。

問題点

このモニターは、電気だけでガスや水は適用されません。また、いくつかの機器が必要になります。Bluetoothを介するデータ通信は、例えば共同住宅などでエラーを起こすことがあります。

3. 安城電気の消費モニター

Anjo Electricity Consumption Monitors

何が新しいの?

日本の安城市が、2008年12月から2009年11月の一年間に行ったエネルギー使用調査プロジェクトで、300世帯にエネルギー消費モニターを配布しました。このモニターには、計測のため3つのパラメーターがあります。一つ目は、家庭でのエネルギーの総使用量、二つ目はエアコンのエネルギー使用量、そして三つ目は、家庭によりますがテレビもしくは冷蔵庫の使用量についてでした。

どんな効果を生む?

この試みは、家庭内でのエネルギー消費に対する意識を改善するでしょう。例えば、エアコンの温度を高く設定することで、エネルギー消費量を節約することができます。その上都市計画において、仮定や包括的データではなく、家庭のエネルギー消費パターンの実データを使用することができます。

問題点

モニターの配布・データの収集は、限られた期間のものです。モニターが外された時に、エネルギー浪費の習慣が戻ってくることが懸念されます。

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