ほとんどの高級なスーパーヨットは、動力がガソリンを食うエンジンで、排気ガスを放射し、エンジン音もうるさいと思われているので、環境にやさしいものがあることは知られていません。しかし、急騰する燃料の価格や環境保護により、豪華ヨットの所有者は、グリーン志向で環境にやさしく、再生可能資源を動力とするスーパーヨットを考え出すことが強いられました。ここでは、環境にやさしい未来設計の10台のスーパーヨットをご紹介します。
1. フランスのSVデザインズのデザイナー、シルバン・ビヨ氏によるスーパーヨットコンセプトEsquisse
フランスのSVデザインズのデザイナー、シルバン・ビヨ氏は、環境にやさしいスーパーヨットコンセプトEsquisseを設計しました。このコンセプトヨットの全長は55mで、船体と上部の構造が特徴的です。ビヨ氏は、グリーン豪華ヨットのラインと流動性のバランスを基本としました。この豪華ヨットは、太陽エネルギーを利用する89mの「プライベート」が設置されています。Esquisseの特徴は省エネ機器を利用することで、ディーゼル・エレクトリック方式のプラントを使用して電気を発生します。
2. 環境を意識した高級スーパーヨットコンセプトSABDES
スコット・ブリー氏によって設計されたSABDESスーパーヨットコンセプトは、現代のすべてのアメニティーが搭載された環境にやさしいヨットです。ブリー氏は、このスーパーヨットの排気ガスと電力消費量を最小化するために現代のテクノロジーを採用しました。この船体の設計はブリー氏によって最適化されています。SABDESヨットのデザインはスムーズでスマートです。
3. SVDコンセプトのXXIスーパーヨット
SVデザインズによって設計・製造されたSVDコンセプトのXXIスーパーヨットは、環境にやさしいヨットで、豪華で魅力的なデザインをしています。このスーパーヨットは側面の翼には梯子と通風装置管があります。このスーパーヨットには白色のHVACがあり、ヨット全体の温度を維持するための絶縁システムもあります。一番上のデッキには太陽光システムがあり、水を加熱するために使用されます。この高級のスーパーヨットのメインデッキにはゆったりしたスイートです。
4. ハヌマン:72mの環境にやさしいスーパーヨットコンセプト
ハヌマンという名前の72mの環境にやさしいスーパーヨットコンセプトは、2人の若手デザイナーが設計しました。このボートに設置されたソーラーパネルによって、太陽エネルギーを利用します。さらにこのスーパーヨットコンセプトは、2台の1500キロワットのLPGエンジンと160平方メートルの凧が特徴的です。この豪華なスーパーヨットは、14ノットの最高速度を出すことができます。12人の乗客と15人の乗組員には十分な広さです。ハヌマンは2010年の若手デザイナーコンテストに参加しました。
5. ビーチ・スーパーヨット
価格が約1億5000万ドルするビーチは、環境にやさしいスーパーヨットで、12人の乗客が快適に乗ることができます。ビーチ・スーパーヨットは、フランスのデザイナー、ビンセント・レ・ページ氏が設計しました。このヨットの全長は62mで、現代風のクラブがおしゃれな設計になっています。風力タービンとソーラーパネル機能を搭載したこのスーパーヨットは、風力エネルギーと太陽エネルギーの両方によって動力が供給されます。ビーチは、約10ノットの最高速度を出すことができます。
6. ランドスケープ・スーパーヨットコンセプト
デザイナーのジュン・ハン・ソン氏が、ランドスケープ・スーパーヨットをコンセプト化しました。このトライマランの全長は75mで、20mのビームとよく整備されたサンデッキが特徴的です。スーパーヨットには現代風のラウンジと広いダイニングがあります。このヨットには12人のゲストと8人の乗組員が乗ることができます。このスーパーヨットは、ソーラーパネルによって太陽エネルギーを利用します。
7. ベローチェ・スーパーヨットコンセプト
ベローチェ・スーパーヨットコンセプトは52mの環境にやさしいモーター・ヨットです。このスーパーヨットの外装はアグレッシブで、ヨットのパワフルさとハイパフォーマンスな印象を与えます。このスーパーヨットはオデッセー・ヨット・デザインズ社によって設計されています。このスーパーヨットは水力学的に効率性の高い船体が特徴です。また、この豪華ヨットは効率的に燃料を使用し、排気ガスを放出しません。ベローチェは12人の乗客と12人の乗組員乗りのヨットです。
8. アラス・カザー氏のスーパーヨットコンセプト・ブルー・ドリームII
アラス・カザー氏が設計したブルー・ドリームIIは、全長220フィートの高級スーパーヨットコンセプトです。この環境にやさしいスーパーヨットの上部構造はアルミニウムで作られており、船体は鋼で作られています。船に必要な電気は太陽エネルギーを利用するため、屋根にソーラーパネルが取り付けられています。この船は、30ノットの高速を出すことができます。
9. アラステア・カレンダー氏が設計したグリーン・セリフ・スーパーヨット
コベントリー大学のアラステア・カレンダー氏が、環境にやさしい高級スーパーヨットのグリーン・セリフを設計しました。このヨットは、風力と太陽エネルギーが動力として供給されます。さらに、それはハイブリッド・マリンパワー(HMP)技術を特徴とします。このヨットの全長は58mです。このグリーン・ヨットは排気ガスを放出しない、12人乗りのヨットです。
10. トランセンデンス・ゼロ・カーボン・スーパーヨットコンセプト
トランセンデンス・スーパーヨットコンセプトは、サウター・デザイン社が造船しました。この環境にやさしいスーパーヨットの全長は49mです。このヨットのソーラーハイブリッド設計は、GHGの排出を50~100%削減します。電気エンジンは、メルセデス・ベンツ/MTU Bluetecが製造したディーゼル機関が動力源となっています。このヨットは、25ノットの最高速度を出すことができます。