レスキュー・システムとは、緊急事態において、警察や消防士、沿岸警備隊、軍隊などのような救急隊員が使う必須のツール、器材、機械などすべてを含みます。レスキュー・システムに含まれるこれらのツールは、緊急事態や危険な状態にある人たちを救い出すための安全対策の一部として使われます。最新技術で最高の器材がこの目的のために使われても不思議ではありません。しかし現在、すべての分野のあらゆる発明はゴーグリーン志向となり、レスキュー・システムでさえも、将来的な使用のためにグリーン化されています。ここでは、環境にやさしい5つの未来的なレスキュー・システムをご紹介します。
1. Teseo & Airiannaソーラーパワーの海岸レスキュー・システム
イタリアのデザイナーDavide Anzalone氏によって設計されたこの海岸レスキュー・システムは、リモート・コントロールによって操作することができます。この救命ボートの形は魚の一種のアカエイからインスピレーションを得て設計されました。ソーラーパワーによって作動するので環境にやさしいボートです。このレスキュー・システムは、「Teseo」と「Airianna」と名付けられた2つの部分でできています。Teseoは被害者を救い、かつ安全に運ぶために、ウオーター・ジェット・エンジンから電力を発生する部品で、Airiannaはボートを停泊させてリモート・コントロールが載置されているソーラーパワー塔です。
Teseoは、海に投げ出された人を捜索して、被災者を素早く救命ボートを掴ませて安全に海岸まで戻ります。ソーラーパワーで無人操作であることの他に、このレスキュー・システムにもCo2カートリッジのような重要な機能があり、簡単にバッテリーにプラグ・イン&オフすることができます。TeseoとAiriannaは、効率的に機能して、迅速な救援活動を可能にするように設計された救出システムです。
2. ソーラー・セキュリティー・システム
世界中の人々は世界環の境について関心を持ち、「ゴーグリーン」を実践することで、ちょっとだけ環境保全に貢献しています。そのため、多くの人たちは、グリーン基準として電力を生成するソーラーパネルを設置しています。しかし、同時に、これらのグリーン製品は悪い奴らに妨害や破壊されたり、あるいは利益目的でソーラーパネルを盗まれたりします。ソーラーパネルを購入して設置するには莫大な費用がかかるので、盗まれた場合は新しいものに買い替えるのではなく、パネルを盗難から守る方ほうがコストがかかりません。
このことを念頭において、EarthSureは、ソーラーパネルの窃盗を防ぐセキュリティー・システムを設計しました。EarthSureのS.ASソーラー・アラーム・システムには、磁気スイッチング・ツールがサイドウォールに設置されていて、パネルが移動されるか持ち上げられた時にアラームが鳴る仕組みになっています。このセキュリティー・システムは既存のソーラーパネルでも、新しいパネルでも、どちらにも設置することができます。
3. CARV
これは、ここで紹介したいもう一台のレスキュー車両です。マット・ハードマン氏が設計したCARVは、環境にやさしい方法でエネルギーを使います。つまり、2.0リットルのディーゼル電気ハイブリッド・エンジンで作動するのです。このレスキュー・システムは、エアサスペンション・システムの上にスチールバンドがあるゴム・トラック・システムが特徴です。この機能は、車両をしっかりとコントロールすることができるので、山岳における完璧な救出車両です。
このレスキュー・システムは、夏期と冬期に便利に使用することができます。このシステムには救出した人を乗せるストレッチャーが付いています。遭難者の安全性のためにストレッチャーに固定します。このストレッチャーは、簡単に車両から取り外しすることができます。GPSトラッキング信号によって遭難者を追跡する新システムは、応答時間と救援活動を効率的にしてくれます。
4. 水陸両用ロボット
カーネギーメロン大学のエンジニアは、バシリスク・トカゲの動きにヒントを得て、水と陸地の両方で歩くことができる両用ロボットを開発しています。このロボットには特殊機能を加えることが考えられています。それは生化学センサーによって水質を観察や調査をすることができる機能で、バクテリアによる汚染物質をカメラで偵知、検索、調査するための機能がこのロボットに組み込まれる予定です。ナノ・ロボット工学研究所で開発されたこのロボットによって、地球上の多くの水質問題が解決することでしょう。
5. LSAグライダー
スロベニアの航空機設計士のPipstrel氏が設計したトーラスLSAを引き立たせたのは、50HPの格納式エンジンです。LSAは2人乗りで、通常のLSAのすべての機能を整えた自己発射型のグライダーです。トーラスLSAは、とても短い滑走路やグライダー・フィールドでも離陸することができます。このグライダーのシステムは完全に自動化されていて、十分な安全対策が施されています。グライダーは、6分間以内に3000フィートAGLの高さまで飛ぶことができます。グライダーは、両方のパイロットが操作することができる二重コントロール式です。
換気、座席、ペダル、そしてヘッドレストは飛行中でも調整が可能です。飛行中にアクセスすることができる酸素システムを収容することができる、広々とした手荷物コンパートメントもあります。このグライダーの特徴として、さらに安全なコックピット・コンセプトを含んでいます。弾道のパラシュート・レスキュー・システムをトーラスLSAに組み込むことができます。トーラス・エレクトロは、電気によって動力が供給される、LSAより環境にやさしいトーラスLSAの別のバージョンです。トーラスLSAとトーラス・エレクトロは、両方ともとても高性能なLSAです。