ecofriend.com

モジュール型ガーデンポケットで街を緑にしよう!

大きなものであれ小さなものであれ、コンクリートで固められた地区に緑のある空間が増えてきています。「何となく街を美しくしたいから」という理由からだけではなく、クリーンで汚染されていない区域という「小さなポケット」を街に与えてくれるからでもあります。都会はたいてい混み合っていますので、公園のような緑のある広い空間を作る余地がほとんどありません。そのため、デザイナーたちは小さな自然のポケットを作ってはどうだろうかという結論に至りました。こうしてアセンシオ・マー社とハーバードGSD社は、今年トロントで開催されたカナダ・ブルームス・ガーデンで行なわれたプロジェクトを考えついたのです。

Canada Blooms Garden by asensio_mah and Harvard GSD

彼らのコンセプトはおもしろいものです。ねじれて波形になっているプランターが連なって、ガーデンポケットを構成します。プランターそのものは、歩行者が緑に気づくように、そしてあちこちで植物に影ができるように上手くデザインされています。そのプランターは利用者の好みによってさまざまな表情を見せるように工夫されています。このことは多かれ少なかれ太陽光を必要とする植物や花にメリットがあるだけでなく、飽きのこない楽しみを与えてくれます。

モジュール型の寄せ集めるという方式により、それぞれのプランターには190の箱が再利用されています。とりわけこのプロジェクトは、植物のためにそれほど多くのスペースを割けない公園や他の同じような緑化空間に適しているのではないでしょうか。

カナダ・ブルームス・ガーデンでのイベントは、1週間だけの開催とされていましたが、このプロジェクトの上手なデザインにより、期間を越えても続けることができました。モジュール型でそれぞれの意図を反映できるデザインだからこそコンセプトが長く続けられる可能性があると言えるでしょう。

過去数年にわたって周辺環境のコンクリート化が進むとともに、緑化スペースの必要性が、たとえそれがどんなに小さかったとしても、非常に高まってきています。コンクリート化は植物や花に依存して暮らす小さな生物にも悪影響を及ぼしています。モジュール型ガーデンポケットのような試みは、とても多様な動物を引きつけるとまではいきませんが、それでも自然界のサイクルの中で充分に役割を果たすことができるのではないでしょうか。

参考サイト:Contemporist

Today's Top Articles:

Scroll to Top