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リサイクル運搬板でできた建築物

リサイクル・再利用・削減はエコの合言葉になっています。これはどれにも当てはまることで、リサイクル素材を使って創造性あふれる建築物がデザインされてきています。運搬用板はハードウッド製品の半分を占めるのですが、使いおわったら一回で捨てられてしまうのです。そこでエコデザイナーは捨てられた運搬板を使って素晴らしい建築物を作り出しているので、一部を紹介します。

1.プパ・パビリオン

リアム・ホプキンスさんはブルーンバーグにあるフィランソロピー・オフィスのために素晴らしいパビリオンをデザインしました。クモの巣や蜂の巣、鳥の巣などから影響を受けこのトンネルのようなパビリオンを作り出しました。「プパ」という名前がつけられて虫のテーマが特徴です。運搬板はもちろん、段ボールやその他の廃棄物をリサイクルして作られています。「無駄にしない」を掲げた巨大アート作品の動きのなかで再利用して素晴らしいアート作品をつくることが広まっているのです。合計3972個の三角形段ボールをフレーム代わりに使用し、椅子とテーブルもリサイクル運搬板から作られました。膨大な量の段ボールと運搬板と一緒に、エレガントな会議室は木の防音性をうまく利用しています。

2.マタイアス・ローバーマンのパビリオン

2005年にドイツの有名な建築家マタイアス・ローバーマンによって設計・建築された見事なパビリオンです。「パレッテンパビリオン」と名づけられたこのビルは運搬板で出来ています。このパビリオンはアルペンスキー世界大会用に設置され、1300枚の運搬板から出来ています。洞くつのようなパビリオンは複雑な開閉式の表面部分のおかげでネットのような雰囲気の建築様式を醸し出しています。接合ロッドによって各部位が一体化され、この使用しない運搬板を使用したパビリオンは6mの高さ、18mの長さ、8mの幅です。実際には待ち合わせ場所やメディア用ルームとして大会中使用されました。しっかりとしたつくりでしたが、使用後は分解されました。そこからさらに再利用されたのです。

3.AME LOT

このユニークなコンセプトはフランスのマルカ建設によって提案されました。ビルはグリーンで、古い建物を壊さずに運搬板をリサイクルして使っているので環境には全く影響していません。建築家アリス・バロイスとグラフィックデザイナーのトリスタン・スペルの2人は、使い古された異なるカタチ・サイズの運搬板を用いてなんとも奇妙な建築物を作り出したのです。必要とあれば形は変えることができ、長いヒンジでつながっているのです。建物全体は再利用運搬板を使っているのでゴミ処理場の無駄も無くします。

4.ロンドンのクラゲシアター

ドイツ人の建築家マーティン・コルトワッサーさんによってデザイン・製作されたのがこのゴミからできたクラゲシアターです。ロンドン南部の遊び場に設置されています。建築用に用いられた素材は材木処理場から集めた木の端や運搬板です。たくさんの住民からもゴミ処理場行き同然の木の板を提供してもらいました。シアターは120人がラクラク収容でき、防火安全認証も得ています。この中ではエコをテーマにした演劇「オイコとプロトゾア」が行われ分解した後にも更なるリサイクルが可能です。

5.移動板製の家

パレットハウスとも言うべきすばらしい家は、ウイーンの大学の学生シュネスター・アンドレアスとピルス・グレゴールの2人によって作られました。移動式プレハブ住居はいくつかの運搬板から出来ています。環境にも優しく快適で住みやすく耐久性も抜群で経済的でもあります。2008年のガウディ・ヨーロッパ学生コンテストで優勝した作品で、リサイクル素材で作られているにも関わらずモダンで都市生活用にデザインされています。それだけでなく800個の運搬板を使って60平方メートルの家は再リサイクルも可能なのです。

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