ecofriend.com

現代テクノロジーと伝統的な建築的要素の合体「ダンシング・ドラゴン」

韓国ではサステナビリティをより重視した建築デザインが急速に進歩しています。汚染レベルが悪化して資源が枯渇し、自然環境への関心が一般的に高まっているからでしょうか。環境への影響を最小限にしようと努力することで、環境先進国である他国の後に続いています。まだまだ課題は山積みですが、デザイナーや建築家は急増する人口などのさまざまな懸念事項に取り組んでいかなければなりません。シカゴを拠点とするAS+GG社は、ソウルでの「ダンシング・ドラゴン」計画を発表しました。これは複合施設として使われる予定の高層タワー2つのことで、オフィスや居住エリア、商店などが入居する予定です。

AS+GG Designs Dancing Dragons Complex

「ダンシング・ドラゴン」はスレンダーで鋭い角度がついた外観をしており、他のビルとは一風異なっています。斜めに大きく切り込みのはいったデザインは、まるで空中を漂っているようで、韓国の伝統的スタイルのお寺のひさしを彷彿させます。タワーの表面はまるでウロコのような形にデザインされており、韓国の神話にでてくるドラゴンみたいです。このような特長をふまえて、このプロジェクトは「ダンシング・ドラゴン」と名付けられました。ウロコのようなデザインは単なる美しい装飾ではなく、600ミリほど開けることができる通気口としても機能し、空気が循環できるような仕組みになっています。

タワー1は450メートルの高さになり、タワー2は390メートルの高さになる予定です。タワー1は88階建てで、ボトムとトップのV字形の大きな切れ込みが洒落ています。一方のタワー2は77階建てで、片方だけ斜めにラインが入った切れ込みが特長です。

ポジティブ・エネルギー・プラクティス社が開発した3枚重ねのガラス窓は保温性に優れており、重なり合う外壁によって日よけの効果が生まれます。タワーは風通しが良く、エアコンや冷房装置への依存を減らしてくれます。「ダンシング・ドラゴン」の屋根にはソーラーパネルが設置される予定で、日中の明かりは照明にもなるし、熱で温めてくれるし、電気遠心性冷却装置を使うと温め直すことも可能です。このタワーは23000平方メートルほどの土地に建てられる予定で、窪みにはガーデンが造園され、商店が並ぶ区域も作られる計画です。

参考サイト:Bustler

Today's Top Articles:

Scroll to Top