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光と水素が新バイオ燃料になる!?

バイオ燃料生産の分野が進歩してきていることにより、現代のエネルギー困難は乗り越えられるかもしれないという楽観主義が広まってきています。バイオ燃料電池についてのさまざまな研究が目指すのは、現代の電気需要を満たすことのできる再生可能バッテリーを作ることです。今のところ、バイオ燃料電池は、電気を作るためにグルコース分解酵素を使います。しかし、燃料源はたくさん必要なのに、生みだすエネルギーはわずかにすぎません。最近では、より効果的な燃料電池を作るのにふさわしいのは光と水素であると、研究者たちは考えています。

electricity from thin air

商業目的のために生化学反応を用いて電気信号を作るテクノロジーはすでに発達しています。しかし不運なことに、一般的な使用のために十分なエネルギーを放電するバイオ燃料電池については、決定的なアイデアがまだありません。なぜなら、生物学的分子と無機物との相互作用において構造的基礎となるシステムに限界があるからです。その相互作用をポジティブにコントロールできる手法について、科学者たちは明らかにできていません。

リーズ社の研究では、光と水素ガスを合体させる化学反応によってエネルギーを放出するバクテリア酵素を用いたバイオ燃料電池の可能性を探ろうとしています。欧州研究評議会は、そのプロジェクトに142万ポンドの助成金を与えています。

バイオ燃料電池の内部構造は、2つの電極から構成されます。一方は、グルコースや水素のような燃料から電子を引きよせます。他方は、電子を酸素分子に送って水を作ります。1本の針金が2つの電極をつないでおり、電流に不可欠な回路ができています。

リーズ社のプロジェクトでは、この基本的なバッテリー技術に加えて、特定の酵素グループを2つ用います。1つは光に引きよせられ、他方は水素に引きよせられます。光合成を行なう細胞の一部である葉緑体の細胞膜に見られるもので、バクテリア細胞といわれるものですが、どちらの酵素でも結果が期待できそうなのです。

研究者たちは、プロジェクトの最終段階として生きているバクテリア細胞を用いて電極のテストを行なう予定です。このテストによって、「エネルギー生成において酵素がどのように働くのか」とか「電気応用のプロセスをどのように利用すれば良いのか」について、科学者たちは明らかにすることができるでしょう。

参考サイト:Laboratorytalk

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