上昇し続ける世界人口は、地球のほんの一部の居住に適した場所に、人間と既存する動物の共存が必要になってきます。そして、人間の生活に必要な居住を確保する画期的な方法を模索しなければなりません。そびえ立つ構造のアパートに住むことは、土地の確保においてお手本となる技術でしょう。これは、今年設計されたエコ・フレンドリーな高層ビル・ベスト10のリストです。
1.エコ高層ビル(Eco Skyscraper)コンセプト
インドに拠点を置く建築家、ビカス・パワー(Vikas Pawar)は、環境を緑でクリーンに保つエコ高層ビルのコンセプトを設計しました。ノイダ(Noida)に建設予定で、連絡通路で繋がれた螺旋状の2つの塔で構成されています。自給自足が可能で、風や太陽によるエネルギーを活用し、エコ・フレンドリーな高層ビルになる予定です。またこの構造は、住民が自分の食べ物を栽培できるようになっています。そして、多くの活動の為のスペースが設けられ、店舗、オフィスや、住居などを提供します。このコンセプトは、環境に優しくクリーンな住まいを提供する一歩進んだエコ高層ビルです。
2.ブルックリン複合用途(Brooklyn mixed-use aggregation)高層ビル
このブルックリンの高層ビルは、衣食住などの色々な目的の為に、商業施設やオフィス、そして住居のスペースを設けた複合用途建築です。この複合用途建築は、全く新しいものではなく、今までにも建築例がありますが、今回ブルックリンのウィリアムズバーグ(Williamsburg)をイメージして計画されています。このプロジェクトは、複合用途建築のモデルとして推進されています。
3.キネタワー(Kinetower)
高層ビルというと、野心的で抜け目がなく、先進というイメージがありますが、そのイメージへの段階にあるこのビルは、日光の量によって拡縮するようです。この建物は、知的で柔軟な外装開口部が装備され、エネルギーのレギュレータのように太陽光の強度や加用度に応じて開閉します。これに必要なテクノロジーは、現在まだ開発段階にあります。しかし、文字通りビルが呼吸し、気象条件と調和して反応し、この巧みに設計された建築物の完成を人々は楽しみにしています。
4.命の木(Tree of Life)
この高層ビルは、住民の生活や仕事が両方できる、自立した生態系として設計されています。この高層な木を下から見ていくと、根本には、地下の浄水場と共に地熱エネルギーを生産するための発電所を含みます。木の幹や本体は、構造の安定性のために2つの異なる建材を絡み合わせたものを使用しています。建物全体には、農業用のグリーンハウスのようなテラスが幾つか張り出していて、まるで釣り下がっている豆のさやのように見えます。また、風力タービンや太陽電池パネルも導入します。
5.ナントの植物タワー(Tour Végétale de Nantes)
ナントは、その文化的な歴史背景のために観光客が訪れますが、もうすぐもう一つ観光名所が付け加わり、ナントの自慢の種となるでしょう。それは巨大な塔で、世界各国から持ち込まれた植物が、建物のあちこちから芽を出しています。緑の高層ビルを作り、その住人が緑の生活を楽しむことを目的としています。建築家、エドゥアール・フランソワ(Edouard Francois)は、ナント市近郊にこのプロジェクトを計画しています。この建物の主な特徴は、植物を栽培するその内臓メカニズムです。有名な植物学者、クロード・フィグロウ(Cluade Figureau)も建築会社と共にこのプロジェクトに取り組んでいます。
6.ボロノイ高層ビル(Voronoi Skyscraper)
野心的なコンセプトは、2011年のeVolo超高層ビル・コンテストの最終ラウンドまで残った作品です。アンドレ・セルパ(Andre Serpa)、イグレ・バザライテ(Egle Bazaraite)、ドピアス・アルヴェス(Daupias Alves)、マルコ・ブラジンハ(Marco Braizinha)、ユッタ・レンチ(Jutta Rentsch)によって設計されました。その壮大なデザインは、都市全体の景観を占めることになるでしょう。都市計画に基づいて用途地域が定められ、中央部分には、商業、オフィス、交通手段、娯楽施設などの主要エリアとなっています。外部は鉄骨建築で、主要建築材は、鉄筋コンクリート構造になっています。
7.ビンセント・カレボー(Vincent Callebaut)の炭素ゼロ・バイオティック・アーチ(Zero Carbon Biotic-Arch)
ビンセント・カレボーによって設計された、バイオティック・アーチは、台湾の台中アクティブ・ゲートウェイ都市(Taichung Active Gateway City)の一環として環境に配慮した超高層ビルの提案です。多数の垂直庭園と住居エリアの外壁を持ち、このタワーは、まるで巨大な茂みのように見えます。太陽光、風力、バイオエネルギーなどをエネルギー源にします。このアーチは、台中の歴史遺産を尊重するとともに、環境に優しい新しい生活様式を提案し、また生物多様性を含めた文化交流の懸け橋になるように設計されました。今後人口が集中し、ますます発展しそうな都市に、このような優れた提案は、人口増加による変化の解決策となるでしょう。
8.ボスコ・バーティカル(Bosco Verticale)
世界最初となるこの魅力的な垂直森は、ただの構想ではなく、現実的にミラノを再建築することになるかもしれません。この大規模なプロジェクトは都市再植林計画として、都市と自然との間を空間的、また象徴的に結び付けます。再生と再植林の砦としてこのボスコ・ヴァーティカルは機能します。また、現代ヨーロッパ都市部での環境保持例としても期待できます。持続可能なシステムとして、エネルギーをリサイクル、また生成します。
9.エディフィシ球(Edifici Sphere)
この高層ビルは百階建てで、球の中に球が入っているような構造になっています。そのサイズは、町そのものの大きさです。開放的な球の間のスペースは、巨大な公共の場となっています。これは夢物語ではなく、特定のニーズを満たすために柔軟なアプローチで作成されたものです。
10.人工島の高層ビル
浮遊する高層ビル構想は、建築家のアレクサンダー・クラシンスキ(Aleksander Krasinski)によって、地球温暖化だけではなく、気候変動にも対応するように設計されました。それは、人々の生活を維持するための十分なインフラを備える人工島です。住民は個々の船乗り場があり、オフィススペース、空港、庭園、公共エリアを共有します。独立した国家を成立し、政府や法律を制定します。このコンセプトは、建築家の海面上昇と高い税金への答えです。