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タケ製展示ブースがベトナム文化に光を当てる

南アジアでは数十年にわたり、その潤沢さや環境への優しさそして成長の速さといった恩恵を受けてタケを使用してきました。ベトナムにとってのタケは文化的に大きな意味を持ちます。タケはベトナム人の魂やふる里そしてベトナムの格闘技Vovinamの精神を象徴していることをふまえると、建築家Vo Trong Nghiaとそのチームが2012年 Vietnam Architecture Exhibitionの展示ブースをタケを使って建設したことはふさわしいことでしょう。

Bamboo Booth 2012 by Vo Trong Nghia

この建設チームは、5日間の展示会のために500本の竹を使い高さ4.2メートルのブースを2日間で建設しました。この興味深い建築物はミニマリズム様式のレンガ配置のようにタケの棒を積み上げてあります。建築家たちは短い作業時間を考慮してこの方法をとりました。建設には金属を使わず代わりにタケ製の釘やくさびを使用しました。ただ、壁と屋根の結束には鋼線を使用しています。

壁と床には長めのタケを使用して多角形を成形し、外側端には60センチから80センチに切った短めのタケをレンガのように組みました。その結果、ベトナム文化にとってのタケの重要性を前面に出した興味深い構造(巨大な壁の縁を短いタケが点々と覆う)が現れました。

タケの有益性のひとつがその成長の速さです。1日に2フィートも成長するため、所得のあまり高くない家庭が住宅や他の建築物を建てる際の理想的な建材といえます。また、比較的低価格な上に維持管理も容易です。他の長所として、特殊な抗菌生物因子であるバンブークンのおかげで農薬を使用することなく成長することと、100パーセント生物分解性であるため他の建材ほど環境を汚染する原因にならないことがあげられます。

Via: Archdaily

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