現状
技術革新は近代社会には欠かせない生活の一部として機能しています。しかし、その一方で環境に対しては本当にひどいことをしています。携帯電話、ラップトップパソコン、冷蔵庫などの機械は電力を大量に消費して廃棄されるとプラスチックや鉄のかたまりとなるのです。さらにリサイクルするにしても溶かしたり加工が必要で、この過程も環境には良くありません。ですから少なくとも環境を傷つけない方法が早急に求められているのです。
電子廃棄物の増加
ここ数年で驚くべき数の増加が見られています。例えば中国では1990年代には電子機器使用は1%だったのが、今では世界第6位の消費国になっているのです。このように中国に限らずその他の多くの国々でも技術発達は目覚しいものがあります。ですからプラスチックと鉄以外のオプションを見出さないと行く先は真っ暗で、ゴミ捨て場はすぐに廃棄物であふれかえることになるでしょう。すでに鉄と鉱物の消滅は進んでいますから、真剣にこのことに向き合っていかないと大変なことになります。
将来図
1.世界初の生物分解式紙時計
メーカー:アルタナス
詳細:パッチと呼ばれるトレンディーな見た目の時計です。LEDディスプレイを装備し、この紙時計は防水性で耐振動機能付です。10色用意されていて重さはわずか11グラムです。このファンキーな腕時計は$33.50です。
2.N701iエコフォーン
メーカー:NEC
詳細:この電話の70%もの部分が生物分解可能なプラスチックからできていてケナフ(オクラ・ハイビスカス科)と、コーンとポテトから取れたポリラクティック酸からできています。
3.コルク製マウス
メーカー:アデル・ピーター
詳細:クリックする度に発電するマウスなんて聞いたことありますか?このコルクマウスは圧電機能を持っていてリサイクル可能なプラスチックとコルクでできています。クリック、移動、スクロールするたびに動力エネルギーを発電します。
4.段ボール掃除機
デザイナー:ジェイク・タイラー
詳細:VaxEVという別名で知られるこの掃除機は船のコンテナから採取したリサイクル段ボールからできています。名前だけグリーンなのではなく、作成に使用する機械はナイロン・プラスチックでできていて製作を早める効果もあります。
5.エコ・ターンテーブル
デザイナー:セネイスター&マシュー・リム
詳細:デザイナーと業界人のコンビが作り出した音楽機器はターンテーブルとヘッドフォンで、どちらもエコフレンドリーな生物性プラスチック、繊維材木、そしてフェルトから作られています。優しく包む梱包にはリサイクルされた木箱が使用されています。
生物分解式機器の問題点
1.現在は限られた機器にのみ使用されています。ただ単に使い古しのものを集めて作るのではなく、しっかりした作りの商品が大量生産できるかどうかがポイントです。
2.そのような生物分解可能プラスチック専用工場施設が確保できるのは限られた国でのみ可能です。ですから大量生産の実現にはより多くの国が参加する必要があります。
3.環境に優しいグリーンアイテムを製作する段階で大量の原油が使われますから、よくよく考えると言うほどグリーンではないのが現状です。
基本線
基本はいたってシンプルです。文字通りのグリーンに移行するのがいいのに間違いはありません。気をつけなければいけないのは、そこには乗り越えなければいけないハードルが必ずあるということです。緑あふれる森や青い海を取り戻すか、銀色にくすむ汚された世界にしてしますかは私たちにかかっているのです。