Home Uncategorized フレックス燃料車は世界的石油危機に有効な答えとなるのか?

フレックス燃料車は世界的石油危機に有効な答えとなるのか?

by admin

世界の石油危機

世界銀行の広報担当者は最近、石油価格が早ければ2015年には、現在の1バレル95ドルから150ドルに価格が高騰し、世界的石油危機が訪れる可能性があると警告しました。 1973年の最初のオイルショックでは石油価格が1バレル25ドルから50ドルへと倍になり、いくらか価格は軟化したものの、突然の高騰の時期も数度あり、原油価格の動向は常に上を向いて推移しています。 価格高騰の過去の例では、OPEC(石油輸出国機構)による地政学的戦術としての、原油生産削減によるものでした。 OPECが生産レベルを修復すると直ぐに、原油価格は反落しました。

しかし新しい価格の急騰は、供給を超える石油の世界的需要が基になっているものです。 世界の石油生産は過去3年間、1日当たり約8900万バレルと停滞しています。 新しい石油容量の流れはかろうじて、減少している油井から生産に等しいものです。 中国だけの需要でも、2015年までに現在の900万バレルから、1500万バレルに拡大すると予測されています。 他の新興国も同様の拡大があります。

運輸産業は主要な石油ユーザーです。 現時点では、7000万台の車と5000万台を超えるオートバイ、そして他の石油を利用する車両が作られています。 この数値は、新興国の多大な人口が、低所得層から抜け出すために自らを引き上げているので、急速に増加しています。 石油はまた、石油化学生産やプラスチックや肥料生産のような、多数の他のエンドユーザーも必要としています。 運輸産業が他の維持可能なオイルを使用し始めると、石油需要に対する圧力や価格高騰を低減するかもしれません。

 

Flex fuel vehicle

地球温暖化の脅威

新興国の重要と供給の不均衡に加え、輸送に石油を使用し続ける事は、二酸化炭素排出量を含む問題を複雑にします。 世界の二酸化炭素排出量の40%以上は石油使用によるもので、あと40%は石炭を燃料とする電力生産によるものです。 発電所や装置産業のような、大量の炭素排出量の中心となるものは、再生可能エネルギーの様なクリーンエネルギー解決策が広く行き渡るまで、封じ込め手段として、炭素を回収、隔離する方法もあるかもしれません。 数百万の輸送車両が排出する二酸化炭素を取り込む事は不可能です。 電気自動車の様な新しいテクノロジーはまだ、完全に受け入れられている手段ではありません。

増えるフレックス燃料車

輸送車両に使用されている内燃機関は、ガソリン(石油やディーゼル)だけで駆動するわけではなく、圧縮天然ガス(CNG)やメタンやエタノールのような、他の燃料でも動作します。 1973年の最初のオイルショック以降、農産物から作られたエタノールガソリンに混合しはじめました。 当初10-15%の範囲で混合していましたが、今では85%エタノールで15%ガソリンの『E85ブレンド』があります。 CNG車は新興国でも都市輸送車両にも受け入れられて来ています。 地方自治体ゴミ処理場や他の廃棄物処理施設から来るメタンガスは、ヨーロッパでは輸送機関や家庭用暖房設備、双方に使用されています。 将来は、炭層メタンが豊富なエネルギー資源として浮上するかもしれません。

これらの代替エネルギー資源は、自家用車の様な個人的輸送車両には浸透しておらず、その主な理由として、これらの燃料を補給するスタンドが、ガソリンスタンドの様に当たり前になっていない事が挙げられます。 買い手が燃料入手の利便性を考慮しているため、自動車メーカーは代替燃料車を導入していないのです。 代替燃料の販路は、殆ど需要が無いためその数字は伸びていません。 同様の幾つかの問題が、電気自動車の受け入れに影響を与えています。

従って、ニーズは、複数の燃料を同時に使用し処理する自動車を開発する、自動車メーカーにあります。 ハイブリッド電気自動車はマルチ燃料車の一例で、2つの異なる補完的なドライブテクノロジーを使っています。 自動車メーカーは、マルチ燃料車が乗用車として様々な大きさが可能で、実用出来る事を実証しています。 2つの大きな自動車メーカーが、2006年の自動車ショーでコンセプトカーを展示しましたが、それ以降商業生産に向けてのアイデアが出ていませんでした。 2011年にマルチ燃料エンジンのレーシングカーがデザインされました。 これらの傾向は以下に要約しますが、自動車産業がフレックス燃料カーを実現させようとしている事を示しています。 マルチ燃料車が利用できるようになると、需要や供給、価格における通常の市場の力が役立ち、代替燃料が受け入れられ、石油への依存が低減するでしょう。

現在の傾向

1.ムルチプラ・マルチ・エコ:フィアットは、ガソリン、メタンバイオエタノールで走る

 

Multipla Multi-Eco

フィアットは、2006年パリの自動車ショーでこのコンセプトカー展示しました。 この車は3つに分かれた燃料タンクを持ち、1つは通常のガソリン用、2番目はメタンガス用、そして3番目はE85用です。 運転者はこれらの異なる燃料から、スイッチを切り替えて選択する事が出来ます。 電子制御燃料モニターがこれらの燃料を受け入れる為に、エンジンの燃焼の特性を調整します。

ムルチプル・マルチ・エコのコンセプトは、フィアットの非常に人気の高いパンダパンダという名前の一般車から開発しました。 当初はガソリンとメタンガスの2種類の燃料で走行するように作られていました。 このコンセプトカーでは、世界の色々な地域に則した燃料を使用することが出来る車という見解で、E85が加えられたのです。

2.トランス・スター・レーシング・ダガーGT

TranStar Racing Dagger GT

この手作りの2011年レーシングダガーGTは2000馬力のパワーと2000ポンドフィートのトルクが可能で、1.5秒で0から時速96kmまで加速することができます。 この車は最高速度482kmで今度のレーシングカーシーズンにはスピード記録を破る事が期待されています。

このレーシングカーはネルソンレーシング製の多種燃料エンジンを装備していて、ガソリン、メタン、水素、エタノールで走行することが出来ます。 燃料タンクは液体用とガス状燃料の2つに分かれています。 このエンジンは、代替燃料が車の性能を阻害しない事を実証しています。

3.ボルボ・マルチ燃料コンセプトカー

Volvo Multi-Fuel concept car

ボルボ製2006年ビンテージの中型ファミリーセダンは5つの燃料を使用できる特徴があり、このうち2つは液体で3つはガス状燃料です。 液体燃料はガソリンとE85で、ガス状燃料は天然ガスとバイオメタンと、90%のメタンと10%の水素を混合したハイセンです。 2つの分離したタンクが車に設置されています。 29リッタータンクは液体燃料用に、98リッタータンクはガス燃料用です。 この車のユーザーは価格と可用性に基づいて、いずれかの燃料を満たすことが出来ます。

マルチ燃料車の利点

マルチ燃料車は、100年もの自動車産業の基盤から恩恵を受けているガソリン車と、受け入れられるよう足掻いている代替燃料車の間で、競争の場を公平にするのを助けています。 車のユーザーが、一度どんな燃料でも満たすことが出来ると確信すれば、自然に最も経済的な選択をするでしょう。 これには石油の使用とその価格が含まれていて、代替燃料を支援する強力な市場を作ります

進歩するには何が必要か?

代替燃料の有効性の基盤的問題に加えて、代替燃料での運転経験を積み重ねていく必要があります。 過去には、エタノールでエンジン部品の浸食が増加した問題や、また低温でエタノール混合燃料にワックスが組成した問題がありました。 このような技術的な問題は、マルチ燃料車が注目と資金を集め、量的に主流になると解決する事ができます。

 

Today's Top Articles:

You may also like