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世界最大の集約された太陽発電所、第3ユニットを委託

スペイン、アンダソルにある世界最大の商業用太陽発電所は、50メガワットの第3ユニットを委託し、これで総設備容量は150メガワットになります。 アンダソル第3ユニットは今年9月30日に委託されました。 最初の2機は2008年と2009年から稼働しています。 第3ユニットのデザインや機能は、最初の2機と同じです。 50メガワットずつのユニットは、3億-3億5000万ユーロの費用が掛かりました。 この発電所は、建設会社フラグソル、電力会社RWEイノジー、ミュンヘン市自治体サービス組織を含む、ドイツ企業協会によって建設されました。

World's largest solar plant

放物線集光器技術

建物の屋上に設置された、従来の種類の太陽電池モジュールではなく、アンダソル発電所は、反射鏡の焦点に設置された収集チューブに太陽光を集める、放物線反射板を使っています。 このチューブは、ナトリウムと硝酸カリウムを60:40の割合で混合された、融解塩を含んでいます。 この塩は劣化によって分解する事なく400℃以上に加熱することが出来ます。 加熱された塩は、新鮮な水の循環と共に熱交換器に送られます。 水は蒸気に加熱され、従来の蒸気タービンを使って電力を生成します。 冷却された塩は加熱用パラボラ反射板に戻されます。

アンダソルの放物線反射板は、日中必要な量を超える 融解塩を加熱するように、設計されています。 この過剰に加熱された塩は、日が落ちた後小機を生成すつ大きな断熱貯蔵タンクでに保存されます。 直径38.5メートル高さ14mの2つの貯蔵タンクが、其々の50メガワット発電所に設けられています。 これらの大きなタンクは28.000トンの融解塩を保存し、これは日没後7.5時間で発電の為に蒸気を生成します。 この機能は、日照時間の倍に近い、年間計3500時間に発電能力を引き上げます。 アンダソル発電所の全体的な効率は15%でシステムの効率がピーク時には28%となります。 これらはこのテクノロジーの基準となる数値です。

放物面鏡は電動台に取り付けられ、太陽エネルギー採取を最大にする為に太陽を追尾します。 電動台は特別に開発されたコンピュータベースの制御プログラムによってコントロールされます。

アンダルシアの位置

アンダソルは様々な意味で代用電力発電所の理想的な位置にあります。 そこは高度1100mで半乾燥気候です。 高所で人口密度も低く、この地域には工業汚染もないので空は澄み切っていて年間2000時間以上の太陽光があり、太陽エネルギー注入レベルが1平方メートあたり2000キロワット時間です。 これは中東の砂漠地帯の注入レベルに相当します。

この発電所は、年間5億6000万リッターの新鮮な水を使用します。 その様な高所の殆どの半乾燥地帯は水が足りません。 幸いなことにアンダルシアの地下には温泉があり、永続的な水源を提供しています。 アンダソル発電所は2平方キロメートルの土地にあります。 其々の50メガワット発電所が、235000個の放射面鏡を持っています。 既存の4キロボルト転送線が、発電した電力を移動させます。

新しい問題

アンダソルのプロモーターは、太陽発電所の3つのフェーズでの成功が、この場所でさらにユニットを作るのに役立つ、と期待しています。 彼等は、同様の発電所の複製を作るために、モロッコやエジプトの様な他の土地もまた検証しています。 スペインも影響を受けた国の一つとなったユーロ圏の危機で、アンダソルに資金問をさらに拡大する可能性があります。 関連する問題では、欧州の各政府が購入する再生可能エネルギーの、価格引き下げを検討しているという事です。 多くの欧州諸国の公益企業は現金に困っていて、ドイツやイタリアでは原子力発電所のシャットダウンが差し迫っていて、電力価格への圧力が高まってくるでしょう。 アンダソルの最初の3基は、特恵関税で1キロワット時間0.32ユーロで電力を売ることが出来ます。 彼等は契約に署名しているので、将来的にはもっと低価格で電力を売る事になるでしょう。 しかし、アンダソルの太陽発電所は太陽光発電技術の商業規模での発展で、重要な進歩を見せています。

 

Via: ザ・インディペンデント

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