アメリカ人はファーストフードやジャンクフードに目が無く、ジャンクフードやファーストフードを食べる流行は、全ての年齢層の人々の間に広がっています。 これらの加工食品は脂肪や糖分を含んでおり、健康に多大な悪影響を及ぼします。 私達は、ジャンクフードやファーストフードが健康に良くないと知っていながら、当たり前の行動として、これらの食品を消費する習慣を作ってきました。 ジャンクフードの消費は健康に良くないだけでなく、私達の環境にも影響を及ぼしています。 ジャンクフードが環境に及ぼす、有害な影響は次の通りです。
１．燃料消費
米国では、国内で消費されている総エネルギー量のおよそ１９％は、食品生産や、それらを各地に供給する為に使われています。 現在、エネルギー需要の殆どは、非再生可能エネルギー資源の使用にあり、燃料消費を低減する様な使い方を探すことが、重要性を帯びてきています。 研究では、従来の食事方法を実行する事や、健康的な食生活をする事で５０％近くまで、エネルギー消費を削減することが出来る事を示しています。 ジャンクフードや加工食品を生産するのに必要なエネルギーは、主食を生産するために使われるエネルギーより遥かに多いのです。 もしアメリカ人がジャンクフードの消費を減らせば、大きく燃料消費に影響し、健康状態の改善にもつながります。
２．包装ごみ
アメリカにおいて、自治体ゴミの３分の１近くを占めているのは包装ゴミで、これは無駄を象徴しています。 現代使われている包装手法は私達が生活しやすくするために重要な役割を果たしていて、それらは食品調整と保管のプロセスを簡単にしている、という事実は否めません。 適切な包装は食料品の貯蔵寿命を増加させます。 しかし残念なことに、包装も環境に害を及ぼします。 毎年、およそ３２００万トンのゴミが追加されていくのは包装によるものです。 ジャンクフードは大抵箱で提供され、ジャンクフードの包装に使用される素材が、相当量のゴミとなるのです。 紙やプラスチックは包装素材として使用され、アメリカ政府はこれらの廃棄物素材のリサイクルに、まだ大きな一歩を踏み出していないのです。
３.ファーストフードのゴミ
多くのレストランで食材が使用されずに残っていて、それを人々に寄付しようと言う積極的な動きがないのを、度々見かける事があります。 １９９５年の調査によると、多くのレストランは責任問題があるので、食品を寄付するのは好ましくないと思っていて、もし寄付した食品を食べて人々が病気になるようなことが起これば、と危惧しています。 この２－３年、レストランのオーナーは歩道ゴミ拾いプログラムの拡張で利益を得てきましたが、使われない食品をレストランから貰ってきて、収益性の高い肥料を生産しようというものです。 ノースカロライナ州の汚染防止・環境支援局が発表した報告書によると、肥料を作るために使用された固形廃棄物のうち、未使用食品で構成されるものは僅か６．７％です。
４．温室効果ガス
幾つかの研究が確認したところによると、チップスやお菓子は、パンやリンゴの切れ端より環境に害を与えます。 赤味の肉の消費量の低減が、二酸化炭素排出量を減少させることは知っていますが、最近の研究ではジャンクフード摂取を減らすと、同様の目的を果たす事が示されています。 すぇーでんの研究者達によって行われた研究によると、幾つかのお菓子が豚肉より環境に有害であることが分かりました。 ２月に発表された研究では、１㎏のチップスを生産するのに、２．２㎏の温室効果ガスを発生させることが分かっています。
５．ＶＯＣ排出
研究では、ファーストフードで４つの標準サイズのハンバーガを一度に調理する時に発生する揮発性有機化合物(ＶＯＣ)の量は、現在の一般的な車が１，６００ｋｍ走行した時の量と、同じであることが分かっています。 ニュージャージー州では１６，０００軒のレストランが排出する２，２２６トンの微粒子は、州内の全ディーゼル車が排出する微粒子を上回っているのです。
