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体熱を動力源とするコンピュータが進むべき道かもしれない

電気料金の高騰を考えれば、体熱を動力源とするコンピュータというのも有効な解決策かもしれません。熱は、高温の物体から低温の物体へと伝わって流れるものにすぎません。科学技術の進歩によって、身体から放出された熱、あるいは身の回りにある他の廃棄物から放出された熱を私たち自身の利益のために利用することが可能になるかもしれないのです。これは、あなたのコンピュータが電気ではなくむしろあなたの体熱を利用して作動することを意味します。

Body heat-powered computers a step closer

熱は常に 横方向から伝わるもので、上から下への方向には伝わりません。技師たちは、感熱式コンピュータの開発に自分たちが有利になるようにこの原理を利用して来ました。このコンピュータはエネルギー効率がよく、また、環境中の廃熱の除去にも役立つことでしょう。これには私たちの身体から発生する熱も含まれます。熱は、3つのプロセス、すなわち伝導、対流、放射を用いて伝えられます。このことが発明者たちに好ましくない熱の影響を妨げる機会を与えたのです。

この原理は、ハーバード大学の同僚たちによって、ピストンのようなシリンダーから成る熱シールドを用いて実証されました。このシリンダーは電池ほどの大きさで、40か所に散在的な天然ゴムのコーティングがなされています。これには窒化ホウ素が注入されたシリコンエラストマーも含まれます。この装置は伝熱性のあるゼリーの塊に覆われています。片側が温かくなり、シールドの設置されていないもう片側が冷たくなりましたが、この温度勾配は、シールドが内側からの熱流を、外側のゼリー内を流れるのには影響を及ぼすことなしに排除したことを示しています。 その後彼らは、装置を取り巻く層をねじれたモップ状に変更しました。この実験の結果は米国物理学会速報誌フィジカル・レビュー・レターズに発表されることになっています。これは、熱流がさまざまな電化製品に有効利用できることを意味します。熱流は電流と同様に処理したり制御したりすることができ、そうやって望ましい結果を得ることができるのです。

出典: シドニー・モーニング・ヘラルド

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