排水利用：排水熱が利用可能なエネルギー源に。

私達が代替電力源について考えるとき、大抵太陽光や風力電力を思い浮かべますが、もう少し突き詰めて考えると潮力を思い浮かべ、今後１０年間ほどで水素燃料電池などのクリーンエネルギーが生成され、電力供給が行われることを願います。 そして、私達の多くは地熱エネルギーにも考えを巡らせます。地球の地殻内に蓄えられ、この惑星を動かす核から来る膨大な量の熱を。しかし、地熱エネルギーに似ていて、もっと多様性があり簡単に利用できる、他のエネルギー源を利用することはできないでしょうか？

Jin Da Di エネルギー・エンジニアリング＆テクノロジー社の中国人研究者は、毎日家庭の排水溝を流れる熱い排水から熱力を得る新しい方法を開発しました。温水は言うまでもなく、シャワー、洗濯機、その他家庭用・工業用のプロセスからの下水システムに流れています。排水処理工場に再び戻ってくるまで利用することがない水で、まだ熱を持っている水がこの新方法に利用される水です。

そしてそれがまさに中国人研究者が行ったことなのです。水から不純物を取り除く抽出システムを使い、この温水を様々な建物や設備の過熱と冷却の両方に利用できるパイプを用いて使用します。この技術は、既に北京のアパートやホテル、鉄道駅で利用されており、世界各国の企業はこの新しいグリーンエネルギー源に注目しています。米国のNovaThermal Energy 社はすでにこの技術を採用し、各国の企業でもこの排水熱を利用したグリーンエネルギーを使用する準備を進めています。