スペインの科学者が古い紙からレンガを作る方法を発見しました。これはエコフレンドリーなだけでなく経済的でもあります。レンガの製作手順には環境を汚染する要素が多く含まれていますから、このエコフレンドリーレンガは大変役立ちます。
どうやって作るのか
レポートによると、まず最初にセルロースを集めて排水浄化プロセスで生じた余分な沈殿物も集めました。それらを全てかき混ぜてレンガの下地を作り出したのです。これを圧縮してソーセージのような型に入れられました。最後にレンガ上に切り取って上手に積み重ねて耐久性も確保してあります。
このレンガの利点はどんなところがあるのがは誰もが知りたくなるところです。答えは、エコフレンドリーなのはもちろん、安くて省エネ効果もあるのです。
紙製レンガは釜の中に入れる時間も短くてすむので時間とお金の節約にもなります。普通のレンガに比べて保温性にも断然優れているので、寒い国では建物の建築にはこちらの方が適しています。
試験結果
このエコフレンドリーレンガを試験にかけた結果、技術全般も大成功でしたし強度も万全でした。品質管理は大変重要で、普通のレンガはテスト版のものより大きめですが、後に通常サイズに調整成功しました。
しかしながらどうしても難点はあるもので、強度は普通のレンガより劣るのですがそれでも建築基準の最低ラインはクリアしています。他には接着度と必要な古紙の量の多さは製作段階で大きな問題で解決策は見つかっていません。
改善策
科学者チームは現在、強度と耐久性などの向上を目指しています。さらに他の業界から出る廃棄物の例えばビール業界や生物ディーゼル産業、そしてオリーブ業界ひいては下水からもエコフレンドリーレンガの素材を確保する方針です。
古い紙を使って何か役に立つものを作るというのは、今までにもたくさんのアーティストたちが挑戦してきましたが、この紙レンガほどしっかり調査研究が行われて実用化のめどが立っているケースは聞いたことがありません。問題はいつくかありますが、関係者は全力を尽くしてこの解決に当たっていて、一般レンガに取って代わることが出来るように努力しているところです。