アートテクノロジーや素晴らしい建築物で知られている空港は世界に沢山ありますが、持続可能で環境にやさしいものをサポートするという点ではまだ遅れています。そういった空港は、環境に対しての配慮はわずかで、残すカーボンフットプリント(可視化された二酸化炭素の量)は大きいのです。やがて来る将来に対して、それは災害以外の何物でもありません。 ですが、先を見通す力のある建築家達は、より環境に配慮するようになり、結果として、より環境にやさしい空港のデザインが生まれています。
イングランド イーストミッドランズ空港
最近地元の緑の賞を受賞した、イーストミッドランズ空港は、敷地内のリサイクルサービスを含む、環境に配慮した対策をいくつか施しています。空港はその管理に取り組み、2012年末までにカーボンニュートラリティーを達成するために数々のプロジェクトに今も取り組んでいます。 この空港は、英国で初めて国際環境基準であるISO14001を取得した空港となりました。そのことを見ても、この空港が持続可能性に対して長期に渡って取り組む姿勢がはっきりとしています。持続可能性に関する取り組みとしては、自然光や消費電力が低い照明の使用、トイレで生活排水をトイレの洗浄時に使うといったことなどが含まれます。この空港はまた、Ruban D’勲章と環境意識賞も受賞しています。
ドイツ ミュンヘン空港
ミュンヘン空港の最初のサステイナビリティー(持続可能性)レポートは、2020年までにカーボンニュートラルを達成するという計画を概要とし、そのための数多くの省エネ対策を考案しました。エネルギーの節約の一環として、空港で使われる照明システムは必要なときにスイッチが入れられるというものです。約3000の投光器が飛行機の待機場所やエプロン(乗客、貨物などの積み下ろしが行われる場所)で日没後など適切な可視性のために使われます。この方法でおよそ570トンの二酸化炭素の削減と、100万KWhの電力の削減になります。
スイス チューリッヒ空港
チューリッヒ空港はスイスで最大の空港であり、現代的かつ環境にやさしい空港としても知られています。空港の敷地の74ヘクタールが自然保護の場所とされています。 空港は毎年の環境報告書を出しており、環境を守るため真剣な取り組みを明らかにしています。 また、2つの大きな緑の屋根プロジェクトも行っています。
デンバー デンバー国際空港
デンバー国際空港は、カーボンフットプリントの削減に大変力を入れています。空港が取り入れている環境にやさしい取り組みには、世界で一番緑のある公園と堆肥化する施設を建設するというプロジェクトも含まれています。 公園の施設は太陽光と風力発電に頼ることととなります。また、 地熱エネルギーや、埋めたてごみから発生するメタンガスを集めてエネルギー源とする取り組みも始める予定です。
マサチューセッツ ローガン国際空港
ローガン国際空港は、6フィートの高さがあるミニチュアの風力タービンのフリートの本拠地です。これらの20のタービンは空港の本部の屋根に設置されていて、年間で総計1,000,000kwhの電力を生成します。この電力は空港の建物ので消費される電力の3%に相当します。ローガン国際空港は、ハイブリッドタクシー、低水量の水洗トイレ、太陽光パネル、自然光を取り入れるガラスの壁、低ワットの電球、リサイクルされた建築資材やその他多くのカーボンフットプリントの削減する助けになる、環境にやさしい取り組みを実行しています。 この空港の、エコに対する努力は確かに評価できるものです。