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太平洋ゴミベルトの画期的な解決法の提案

太平洋ゴミベルトは、世界最大規模の海上埋め立て地といえるでしょう。太平洋上に広がる還流エリアは、プラスチックや化学ヘドロなどが集中し、汚染されています。実際に、科学者の一部は、このゆっくりと移動をする汚染の塊が、今後さらに拡大する可能性があると考えています。周囲の生態系への影響を考慮すると、この更に深刻化し続ける問題の解決法を見つけることは、非常に重要です。幸いにもいくつかの革新的で、しかも持続可能な救世法が提案されています。熱心なエコ市民として、その提案を見ていきましょう。

 

水中超高層ビル

 

広大なエコ建築になると、そのエコ能力を最大に生かすために、建設する場所も限られてきます。セルビアのデザイナー、ミロラド・ビドエビック(Milorad Vidojevic)、エレーナ・ピュカレビック(Jelena Pucarevic)、ミリツァ・ピラー(Milica Pihler)は、彼らのエコ・デザインを水中バージョンにしてみました。「埋立地婦人(Lady Landfill)」と呼ばれるこの水中超高層ビルの構想は、エッフェル塔の影響を受けていますが、軸受は逆さまの構造になっています。この巨大なタワーは帯状に分割されていて、低層階には、浮くためのバラストとともに、ゴミを回収するスペースが設けられています。リサイクル施設は、中央部に位置していて、ユーザー指向の住宅やオフィス・スペースは、最上部に位置しています。このビルの最も興味深い機能は、リサイクルされたゴミを燃料に変換し、持続可能なエネルギーを自給できることでしょう。

 

WHIM 建築のリサイクル島

 

水中超高層ビルの提案は、水中探検のような謎の部分がありますが、このロッテルダムWHIM建築より提案された「リサイクル島」は、より現実的といえるでしょう。このデザイナーは、北太平洋旋廻、ハワイから北東部側に人が住める人口浮島を提案してます。一万平方キロメートルにも及ぶこのスペースに、持続可能な生物の生息地を装い、無数の混合スペース地区も設けます。これらは住宅地、公共スペース、さらには、レクレーション・スペースまでも含みます。太陽や、波エネルギーで持続可能なエネルギーを供給します。さらに、島には現場リサイクルも組み込まれていて、海藻の成分でトイレを浄化して堆肥にし、植林をサポートします。

 

プロジェクト海星

 

比較的小規模な太平洋ゴミベルトへの取り組みから、大規模な解決策へと移りましょう。プロジェクト海星は日本語で海の惑星を意味し、より総体的な太平洋ゴミベルトへのアプローチを試みています。その野心的な取り組みは科学的であり、しかも商業的任務を伴います。主な目的は、海洋に浮遊するゴミの破片の研究と、この汚染物質の毒性を無害化してリサイクルする方法を考えることです。スクリップス海洋研究所(Scripps Institution of Oceanography)とブリタ(Brita)の支援を受けて、このグループの大規模な最初の試みは、プロジェクト海星の旗がそびえる艦隊と、廃船にされた釣り漁船に専用ネットを装備したものが遠征しました。実際に、将来のために使用可能な燃料に変換できるごみを特定し、その潜在性を調べるため、無人飛行機やロボット・メカニズムさえ含みました。

 

燃料用に太平洋ゴミベルトのゴミを収穫

 

これは、プロジェクト海星の理念に直結した提案で、海星とコヴァンタ(Covanta)、再生可能エネルギー会社間の共同作業として行われています。リサイクルできないプラスチックをゴミべルトから収集し、ディーセル燃料に変換することで処理をします。海星は、主に探索分野に関与していますが、コヴァンタは、その培った技術を生かし、リサイクルできないプラスチックのような廃棄物を変換する技術分野を担当するでしょう。成功した場合、太平洋のゴミは拡大しつつある為、この代替エネルギーは事実上無制限に供給できることになります。

 

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