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エネルギー貯蔵を改善する可能性、5年生が創りだしたユニーク分子

非意図的な遺伝子破壊が科学者をがっしりした緑色の怪人に変えたり、痩せっぽちのティーンエイジャーがクモに噛まれることによって壁を這う突然変異体に変身したりすれば、この世の中はより面白く突飛で少し奇妙になることは間違いありません。しかし、これはハリウッドやコミックそしてフィクションの領域でのみ起こることと思うでしょう。実はそうではなく、奇妙な運命の展開によって10才の少女が偶然にも本質的に爆発する可能性を持つ分子を発見したのです。

10-year-old student accidentally discovers explosive new molecule

全ては、色とりどりの球とプラスチック棒の模型セットを使って分子構造を組み立てるという小学生に出された単純な科学の宿題から始まりました。ただ今回は、5年生のClara Lazenさんが酸素と窒素そして炭素の原子を組み合わせた複雑な構造を無作為に創造したのです。Claraさんからすればこの作業は単なる偶然だったかもしれません。しかし、彼女の化学教師であるKenneth Boehr氏によれば、そのユニークな構造においては全ての色とりどりの球つまり原子は完璧な接続によって安定性を確立しており、全てにおいて『正しい』ものであったということです。

そして、この不測の展開に当然驚いたBoehr氏はハンボルト州立大学の計算化学者であり友人のRobert Zoellner氏に連絡をとりました。この唯一の分子構造を見たZoellner氏は、詳細な化学研究の包括的なオンラインデータベースであるケミカルアブストラクツを使い調査しました。そして、最も近いものは誰もが知るダイナマイトの有効成分であるニトログリセリンであることを発見しました。

もちろんこの特別な事例において、分子は他とは異なる構造上の配置をしています。テトラ二トラトクシカーボンと名付けられたこの変化型配置は、ニトログリセリンに類似した完全に新型の分子の発見を示唆するものだと彼らに確信させました。

そしてここからが慎重にすべき部分ですが、Zoellner氏は実際にこの最新の分子は潜在的に有益な適用性を持つものとして試験的に生産できると信じています。実際、この前例のない構造はエネルギーを蓄積する能力さえ持つかもしれないのです。

最後に、この発見自体の影響に関していえば、関係者たちは既にComputational and Theoretical Chemistryジャーナル誌にこの発見を送付しており、その内容は近々出版される予定です。そして、疑問に思っている場合のために付け加えると、既にこの生徒と教師は賞金を分け合うことに決めているとのことです。

Via: SmartPlanet

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