昨今、環境保護に関心のある自家所有者には環境を守るためにできることが数多くあり、その中でも最良の方法の1つは再生家具を選ぶことでしょう。ごみはトレンディーになりつつあり、世界中のデザイナーや家具製造業者は環境に優しい近代的住居のために、再生素材を使って美しく独創的な家具を作っています。環境に優しいスタイリッシュな家具を選択することにより、自宅に活気を加えられるだけでなく環境を守るために一役買うこともできます。
Leftoversの再生衣料家具
この美しい家具は1つ1つ多彩色の生地を使用し伝統的な技法を用いて豪華なデザインを施し、私たちをビクトリア朝時代に連れ戻してくれます。インテリアデザイン会社、Leftoversに所属するスウェーデンのデザイナーLinda Netsman氏とJona Netsman氏は不要になり捨てられた衣料品を利用してこの見事な家具を創造しました。『愛されていたものはもう一度愛されることができる』というテーマを家具の創作に適用することを念頭に、2人は不要になり捨てられた生地を再利用してユニークな椅子やソファそして長椅子を創りだしました。
エコチェア
デザイナーのJohn Wiegand-Forson氏は既存の製品から環境に優しい作品を作り出そうとした結果、自転車フレーム2機と生地そして木材を使用してエコチェアを創作しました。エコチェアの背もたれ部分は可能な限りの支えと快適さのための意匠を施してあります。見た目からはこの椅子が再生材料から作られたものとは想像できません。Wiegand-Forson氏はこの自転車フレームの椅子以外にも、インテリアを確実に生き生きとさせてくれるスタイリッシュでトレンディなデザインを中古素材や既存素材から作りだしています。
再生厚紙の家具
デザイナーのPedro Gomes氏は捨てられた厚紙に新たな命を吹き込み、環境に関心が深く環境保護のために一歩を踏み出す意義を信じている人たちのために、近代的で環境に優しい装飾的家具をデザインしました。このコンセプト作品には厚紙と再生ポリプロピレンを利用しています。この小型コンセプト家具は、ごく短時間であつらえ家具に組み立てられる5枚の平らな板の状態であらゆる地域に簡単に輸送することができます。板を繋ぎ合わせて作ったこのユニークな家具はスタイリッシュなだけではなく環境にも優しい製品です。
マルチチェア
2009年開催のDesignersblock London exhibitionにおいて展示された『マルチチェア』は主題である『リユーズ、リデュース、リサイクル』に脚光を当てています。エディンバラ芸術大学卒のデザイナーCraig McPherson氏がデザインしたこのマルチチェアは、庭から出るごみのみを使った家具コレクションOutcastの最初の作品です。興味深いことに、これらの家具はそれ自身が庭用家具でもあります。簡素でありながら豪奢なマルチチェアは庭のごみとラテックス製の持続可能な接着剤や結合剤を利用しています。
細断紙の家具
エコアーティスト、Jens Praet氏は環境に対して敬意を持って紙を再利用し、傑出した家具を創作しました。廃棄紙を使って作成したこの目を引く家具は、『One Day Paper Waste』と呼ぶPraet氏の取り組みの一環です。Praet氏はこの活動のために廃棄紙を収集して細断し樹脂によって処理した後様々な形やスタイルに型取り、持続可能な家具を創りました。
使用済みドラム缶家具
ドラム缶や油樽は中身を使ってしまったあとはほぼ捨ててしまいます。容赦なくごみとして廃棄するか、消費者が環境に関心が高い場合はリサイクルに出すかどちらかでしょう。しかし、こうしたドラム缶を自宅用のスタイリッシュな家具として再利用することを考えたことがあるでしょうか。空になったドラム缶は、バレルチェアや桶ベーステーブルそしてオイルドラムチェアのような頑丈な家具に一変して持続可能な居住空間の魅力的なインテリアとなることができるため、ごみとして廃棄する必要はありません。
鉄道家具
時代は移り技術が発達すると、新しいものが古びたものに取って代わります。製品は不要になり、ごみとして捨てられます。鉄道の木製枕木についても同様であり、今日の重い車両に耐えることができないためにスチールや樹脂そしてコンクリートに交換されています。工業デザイナー、Robert Hendrick氏とその父Tim Hendrick氏は、捨てられるであろう木製枕木を魅力的な家具に作り替えることにより、再利用する良い方法を発見しました。Hendrick父子はRail Yard Studiosとして古い木製枕木を回収し、ベンチやワインラックそしてテーブルなどの優雅な家具として新しい命を与えることから始めました。
Pomadaの再生厚紙家具
Antonela Dada氏とBruno Sala氏はブエノスアイレス建築設計大学在学中に出会いました。2人は環境に対する好奇心と懸念を共有していたため、厚紙の筒を再利用した家具を製造する彼ら自身の室内装飾会社、Pomadaを立ち上げました。彼らが作り出すテーブルや椅子そして長椅子などの環境に優しい家具は極めて低価格でありながらスタイリッシュです。2人は厚紙の筒を必要な形に切り出し、再生した配向性ストランドボードや合板の枠に組み合わせて無毒性接着剤によって貼り合わせます。そして、最後にハイドロラッカーを塗ってつやを出します。再生厚紙を使用して作った家具は生物分解性であり軽量なうえ、さらにリサイクルすることも可能です。
Dylan Gold氏の環境に優しい家具
エコデザイナー、Dylan Gold氏はサンルイスオビスポのカリフォルニア州立ポリテクニック大学、応用芸術デザインを卒業し、インテリアを魅力的に飾る持続可能な室内装飾品の数々を生みだしました。Dylan Gold Furnitureと呼ばれる持続可能な一連の家具は非常にスタイリッシュで実用的です。『Chop Chop』、『Crafty』、『Stink Tree』そして『Cornered』をはじめとする家具シリーズは美しさと技術革新を環境への配慮に結びつけています。
メドゥーサの椅子
工業デザインを学ぶフィリピンのMia Lambinicio氏がデザインしたMedusa Stoolは、タケの細長片を結合してクラゲかメドゥーサのように形作った低座面の椅子です。持続可能なタケを使用して枠を作りクッションには端切れ生地を詰めています。
