今日の音楽システムはカセットやディスクをいっさい使わず音楽を流すことができるしゃれた装置です。iPodやパソコンそしてその他のシステムのおかげでボタンを押せば好きな曲を聞くことができます。さて、この近代的機器はさておき、音楽鑑賞や録音に大変革をもたらした蓄音機など昔の道具の仕掛けも良いものです。ディスクと針を使用して作動するこの装置は20世紀の録音に道を開きました。そして今、近代的音楽システムを使用するようになると、蓄音機は驚嘆され珍重される過去の遺産となりました。
完全に機能する蓄音機を今購入するには、おそらく2000ドルから3000ドルが必要でしょう。低価格にするにはアンティーク過ぎるからです。ドイツのデザイナーLivia Ritthaler氏はMinimalist Gramophoneを発明しました。このユニークな道具は標準的な蓄音機に見られる大きな箱形の出力機構は見当たらず近代的でスタイリッシュに一変しています。
Ritthaler氏の発明は、紙の円錐体と針そして中央に軸を持つ回転板を使用して組み立てます。この道具は出力機構を待たないため使用者は手動で動かす必要があります。仮にこれがゆったりとした音楽鑑賞をもたらさないとしても個性的であることは認めざるを得ません。この道具をリビングルームに置いて友人たちに見せびらかすところを想像してみてください。
残念ながらRitthaler氏のMinimalist Gramophoneが商業生産に入ることがあるのか、またはこの一点ものがはたして売り物であるのかは全く分かっていません。ただ分かっていることは、簡単に作れそうだということと、ほんの少量の木と紙そして金属を必要とすることです。もしも、何か実用的なものを作りたい時にはRitthaler氏の発明は理想的な刺激になるとだけ言っておきましょう。
Via: Ohgizmo
