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トルコでもエコプロジェクトが

都市部の生活機能を保ちつつエコな都市改造を進めることは可能でしょうか?昔ながらの雰囲気をなくしてしまうとそこで生まれ育った人にとってはなんともやるせない感情にとらわれてしまいますから、これは大きなチャレンジです。しかしトルコの首都イスタンブールにあるカギタン・センドレ・バレーにおける新型都市デザインを手がけたEAA社はこのことに果敢に挑戦しています。このプロジェクトはセンドレ・バレー地区を緑豊かに生まれ変わらせようというものです。

センドレ・バレーの現状は、イスタンブールのエコロジカル政策にとっては重要な位置を占めるものの、なかば「廃墟状態」だということです。中心部は人口が少なく片側は黒海につながる森林地帯に囲まれています。このエリアは古代彫刻を含む古き文化が残されていてオットーマン帝国最終年には農業で栄え、1950年代にゆっくりと産業地域に変化していきました。また、産業施設を都市住宅地域から無くして生活サービスをメインにしていくこともなかなかの挑戦になります。そのためにはたくさんの住居、オフィス、娯楽施設、または学校や病院といった周辺施設も必要となってきます。

この新プロジェクトの目指すところはエコでグリーンな点を強調しつつ開発を同時進行させていくというところにあります。EAAの提案するデザインは人口のコントロールをしつつエコで継続使用的な居住空間の実現にあります。そのため、センドレとアナドル通り沿いに建物を建築することになっており、高さをおさえて一階は商業用に使いアーケードを設置することで歩行者の雨風よけとして機能するようになっています。

商業用に使われるため1階部分には多くの人が集まることが予想されますが、通りを歩く人の流れを近隣の小川を流れる水のように見立てるイメージをもっています。

建築家によると、高さをおさえた建物によって見通しのよい景観が約束され、オフィスエリアではグリーンテラスを採用して上階のプライベート使用部分と地上のオフィス使用部分とを分けるために有効利用される計画です。また様々なアクティビティーに応じた利用ポイントを作り、都市デザインが単調にならずにリズム感あふれるものになるよう工夫されています。小川沿いには電車も走らせることになるかもしれません。

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