大気汚染は世界中で早死の原因となっています。大気汚染はぜんそくや癌、肺疾患といった多くの致命的な疾患をあらゆる年齢層に引き起こすのです。既存のモニタリングシステムは一般には手の届かないものであり、政府や大規模な工業施設のみが使うことが可能なものです。イスラエル人研究者のIrad Kuhnreichはこの問題の解決に熱心に取り組み、既存のシステムに変わる安価な大気汚染警報システムを開発しました。
イスラエル工科大学を卒業したIrad Kuhnreichは、幼少の頃にぜんそくを煩っていました。そしてナノテクノロジーを用いた安価な大気汚染モニタリングシステムを設計したのです。彼の会社AirBase Systems社がマーケティングを行うこの製品は、個人で地域の汚染物質量を測定し、それに応じて生活環境の制御を行うことを目的としたものです。
システムの根幹にナノテクノロジーを用いたこのシステムは、アップル社のiPhone2個ほどの大きさです。14インチのモニターを持ち、個体センサーをナノテクノロジーと組み合わせおり、データを収集してWi-Fi経由でウエブサイトに伝達する独自のデバイスになっています。
このワイアレスシステムは、対応するアプリを使えば携帯からもレポートや警報の閲覧が可能です。Kuhnreichは環境問題研究家でありグリーンピース・イスラエルの前CEO、Liad Ortarや ソフトウエアの専門家であり軍での友人であったRaviv Yatomらとともにこの製品の設計を行いました。このシステムは、まもなく一般発売される予定です。
Via: Israel21C