チューリッヒのＩＢＭ科学者チームが最新技術によって分子内を移動する電子のイメージ画像を捕らえることに成功しました。このことは分子計算学とエネルギー貯蔵の分野において大きな前進で、分子内の電子の動きについて深い理解を与えてくれます。
研究チームはケルビン調査マイクロスコープをつかって、ナフタロシアニンにおけるＸ字型分子内の電子の動きを捕らえました。今回の発見の成果が太陽電池パネルにおいてエネルギー貯蔵と分子計算の有効利用の助けとなることが期待されます。
また、コンピューターやスマートフォンなどの電子機器の充電機能をより効果的にするための分子サイズトランジスタのデザイン化にも有効です。
カリフォルニア大学のマイケル・クロミーの言う様に、分子における電子移動に関する知識を深めるということは異なる環境下で分子がどのように機能するかを理解するうえで大きな助けとなります。この技術は化学や物理、生物学などの研究において大変有効です。
ＩＢＭは最新版「自然ナノテクノロジー」において今回の研究結果を発表しています。レオ・グロス、ガーハード・メイヤー、ファビアン・モーン、そしてニコライ・モールが関わりました。一連の発見によりエネルギー貯蔵と電子機器の電力効率の向上において更なる研究が行われることが望まれます。
