太陽エネルギー分野においては数々の進歩を遂げましたが、未だにその表面をこすったとも言えません。太陽が持つ可能性は理解できますが、現存するテクノロジーではその可能性を完全に利用することはできないのです。そこで躍進への第一歩としてストラスクライド大学の研究者たちは、太陽光パネルによってエネルギーを採取しレーザーやマイクロ波を通して地球へ運ぶ、宇宙に設置する装置の試運転を行いました。
いつかこのソーラ衛生の一群が、エネルギー需要を補うのに十分な太陽エネルギーを提供してくれることが望まれます。この試運転は実験段階ですが方向性は正しいようです。ソーラ衛生はまず最初に被災地や遠隔地のエネルギー需要を補填するために使用します。時を経て装置の微調整を重ねれば、この衛生は私たちの全エネルギー需要を満たしてくれるかもしれません。
この小型衛星は採取した太陽光を地上の受取器に投射し、受取器は受け取ったレーザー光やマイクロ波を使用可能なエネルギーに変換します。サハラ砂漠の様な地域はふんだんな太陽光に恵まれますが、それを必要とする土地へそのエネルギーを運搬するのは厄介です。ソーラ衛生はこの目的を達成するのに役立つかもしれません。
およそ1ヶ月前ストラスクライド大学の学生がスペースウェブプログラムを開発し、北極から宇宙に発射したロケットに搭載しました。Suaineadhと呼ばれるこの実験は軽量のクモの巣状のものを土台にして比較的大きな構造物を組み立てられることを示しました。この実験を皮切りに研究者たちの新計画Self-inflating Adaptable Membraneが、自身の形を変えられる軽量細胞状組織を配備します。この軽量細胞状組織は太陽集光器に形を変えて太陽光を採取し太陽電池に集めます。因みに、この構造の設計をまねて大型の宇宙システムを建設することもできます。
Via: Dailymail
