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Dip Chip、TAUが開発した携帯型毒性検査器

その昔、味見役を使って食物の毒を検出しました。ほとんどは王や身分の高い人々が雇い入れ、この『被害者』は文字通り自身の健康や時には命を犠牲にして食べ物を毒性試験にかけることに専念し、主人が無毒の食物だけを口にするように計らいました。時代は移り、人間が飲食する前に魚を使って食物や水の試験を行うようになりました。この方法は間違いなく有用ですが、現在の手順は時間がかかり必要機材は誰でも使用できるようなものでもありません。これをはるかに簡易にするためにテルアビブ大学は微生物を使って正確に素早く毒性を検出する機器『Dip Chip』を開発しました。

dip chip technology

Dip Chipには毒素に対して生物学的反応を示す微生物が入っており、食物や水の毒性を検出するための時間を削減できるうえに高額な装置は不要です。つまり、遠方の地へ旅する人たちはこの装置を持って出かけられるということです。

この革新的な道具は微生物の生物学的反応を可読電子信号に変換します。この装置の不具合さえ正せば、携帯型機器に接続して毒性基準を測定できるようになります。テルアビブ大学のYosi Shacham-Diamand教授によれば、この装置は特別に作り出した微生物を検出電極付近で不動化します。この微生物が何か毒性のものと接触すると化学信号を発し、その信号が可読の電流に変わります。

Dip Chipは毒性全般を利用者に警告してくれます。つまり、この装置はまだ発明されていない、または発見すらされていない毒物さえ検出することができるのです。この装置がもたらす非常に大きな恩恵としては、化粧品や薬品を製造する企業が活用できることでしょう。

Via: Aftau

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