ecofriend.com

カリフォルニア大学サンディエゴ校が開発した自己治癒ヒドロゲル

再生により、物体や生命体が致命的な結果を招くことなく損傷の現状を維持することができます。長年に渡って、人々は再生の秘密を発見しようと試みてきましたが、未だ成功していません。そんな中、カリフォルニア大学サンディエゴ校における生物工学研究により、明るい未来が見えてきたようです。彼らは自己治癒するヒドロゲルを開発したのです。

Self-Healing, Squishy Hydrogels

ヒドロゲルは水の含有量が多く、天然組織の代替として理想的な機能を果たします。しかしカリフォルニア大学の開発の前には、それらの傷や裂け目が修復されることはありませんでした。そして現在、ヒロドゲルの更なる用途の道が開けるのです。カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の研究者チームが、ヒドロゲルはポリマーのチェーンがお互いにつながっていれば、引き裂かれたときでも自己修復が可能であることを発見したのです。この理論に従い、「懸垂サイドチェーン分子(dangling side chain moledules)」と名付けたものを使って、彼らはこの技術を実現する技術の研究を始めました。この分子が、壊れたチェーンをつなぎ留める何かを与えることによって生命線としての働きをするのです。

コンピューターのシミュレーションでは、これらの懸垂サイドチェーンは、ポリマーに適切な長さがある場合治癒の可能性が非常に高まることが分かりました。また、ヒドロゲル治癒後の強度は、溶剤のpHレベル(酸度)によって高まるということも明らかになりました。例えば、pHレベルが低い場合にはヒドロゲルの融合が良くなり、pHレベルが高い場合には結合が弱くなります。このことは、例えば人の胃などの高酸性の環境での使用や、酸性溶剤を保管する容器の保護材として高い効果を発揮するということを示しています。

しかし、研究者たちのミッションはまだ終わりません。次の課題は、異なるpHレベルで融合したり分離したりするヒドロゲルを作ることです。それが成功すれば、長持ちする自己治癒樹脂や他の製品が生まれることに間違いありません。

 

Via: Popsci

Today's Top Articles:

Scroll to Top