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リサイクル紙からスケートボードを作ったデザイナーたち

人生において、予想していたことと違う結果になることは多々あります。メキシコシティに拠点を置くAGENT社の代表であるAlberto Villarrealに、最近そうしたことが起こりました。同社の10周年を記念した書籍の発売を予定していたのですが、印刷ミスにより何百冊もの本が無駄になってしまったのです。この失敗が本のリサイクルをする発端となり、これらの本を芸術的な作品に作り替えるために11人のデザイナーに声がかけられました。様々なアイディアが出されましたが、最終的に本に使われている紙を樹脂と混ぜ合わせて「EOSkate」という名前のスケートボードが完成されたのです。この作品は、セバスチャン・ララとモーリシオ・ララの二人の兄弟が興したメキシコ・グアダラハラにあるEOS Mexico社とのコラボレーションにより生まれました。

Paper Skateboard by AGENT

Villarreal氏が語るように、この失敗は入手可能な原料を使った実験を行うチャンスとなったのです。本のカラフルなページはデザイナーたちにその画像を生かした作品のインスピレーションを与えましたが、実際に紙を使っての作業に取り組み始めると、新たな問題に直面しました。今までにだれもやったことのない試みだったため、どのようなものができるのか、誰も予想ができなかったのです。そして実際に実験を始め、紙の性質を分析する過程で、新しいアイディアが生まれていきました。まず最初に紙はカットされ、たたまれて大量の画像が組み合わされたデザインが出来上がりました。そして、デザインされた紙を固くするために樹脂に浸したところで、これを使ってスケートボードを作るというアイディアが生まれたのです。木製のスケートボードを使って、サイズと寸法に合うように金型が作られました。そしてその金型を使い、ちょうどいい色のグラデーションや使用する紙や樹脂の適量を見極められるまで、いくつかの試作品を作り続けたのです。

Via: Core77

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