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「Project R6」:持続可能なスペースセイバー ソウルヨンサン国際ビジネス街

韓国は都市の規模拡大を推し進めるにとどまらず大改造にも取り組んでいる。韓国の首都ソウルは都市の輪郭が大きく変貌しつつある。政府ほか利害関係者は都市環境を変えるような今までにない着想を創出するよう、デザイナー、建築家に要請依頼中だ。ソウルのヨンサン国際ビジネス街は拡大と再構築の主要な一例だ。15人の異なる建築家たちが二酸化炭素ガスを大量に排出することなく、人々を収容する施設建設のプランを編み出そうと取り組んでいる。ニューヨークに本拠地を置く企業、REXは地域の再構築のデザインを任された15ある建築会社の1つだが、「Project R6」というタイトルのタワーを提案した。それはまるで引き出しが開けられたままのキャビネットのようだ。

Project R6 by REX

タワーは外観的にいえば最高にすばらしい建物とは言えないかもしれないがある可変性を念頭に入れてデザインされている。高さ144メートルの建物の特徴は中庭の配置と中心部分の空洞状の造りだ。これにより住民同士が一緒になって相互交流できるようになる。タワーの高層階部分はアパート群を構成しており、そこからは中庭が見渡せる。低層階部分は居住者のニーズに応えるために、周りには大小の店舗が配置される予定だ。

REXがデザインしたタワーは多くのアパートと違い、どちらかといえば、短期居住者の乗り継ぎ地点的色合いが濃い。このことを念頭にいれて、デザイナーたちはアパート内部に制限を加え,多くの場合は40平米までとした。移動壁や寝室は取り外し片付けることができる。これによりスペース節約術にさらなるテクニックが付け加えられることになる。

ファイルキャビネットのような外観により、タワーは風通しに優れる上に最大値の採光も可能な建物になる。日よけ用巻き上げ式ブラインドの使用、室内での消灯は眩しさをコントロールするために役立つ方法と考えられる。

プロジェクトは2016年完成予定で、将来ソウルを訪れる国際ビジネス客に満足のいくサービスを供給することになる。ちなみに、ヨンサンビジネス街はDaniel Libeskindにより構想化され、2024年に完成予定だ。

Via: Dezeen

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