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ホンダ 「UNI-CUB」の機動力実証へ

ホンダ 「UNI-CUB」の機動力実証へ

パーソナルモビリティービークルはクルマ大好き人間だったら決して選択しない乗り物だろう。しかし、シンプルなうえ公害を起こすことのない移動手段の一形態を提示するものだ。しかも、混雑解消に役立つ可能性もある。日本の自動車メーカーホンダが発表した「UNI-CUB」はトヨタが3年前に着手した製品より小さいパーソナルモビリティービークルだ。今年6月に日本科学未来館と共同実証実験を行う予定だ。

Honda Uni-Cub Personal Mobility Device

ホンダは2009年以来、パーソナルモビリティービークルの実験と開発に取り組んできた。同社の説明によれば、今後も全方向性能とバランス性能の向上を追及していくことになるという。パーソナルモビリティービークルは高さが26インチで最大時速は3.5マイルだ。1マイルあたり3時間半の運転移動距離を考えれば、「UNI-CUB」は高速で長距離をカバーする乗り物ではないといえるかもしれない。しかし、シンプルな交通手段としての機能を備えている乗り物であることは間違いない。

「UNI-CUB」は、やはり2009年にホンダが設計したもう1つのパーソナルモビリティディバイス「U3-X」が進化したバージョンだ。地球史上初となると考えられる全方向ドライビングシステムと同社が独自に開発したバランス制御技術を駆使して作られてきたものだ。2つの技術が合体したことで、ユーザーは体重を移動するだけで乗り物の方向やスピードを変えることができるのだ。このディバイスの革新的なところは乗り手が障害物と人の周辺を簡単な操縦で動き回ることができることだ。乗り手の体重移動を感知するため多様なセンサーを活用しており、ユーザーが操作しやすくなるようにスマートフォンを使ってアクセスできるタッチパネルも組み込まれている。

「UNI-CUB」の座席の高さは乗り手と歩行者の目線が同じ高さに保たれるように設計されている。これによりユーザーと周りの人々との調和が促されるとの考えからだ。このディバイスは屋内外ともに利用できる。近く行われる実証実験では、日本のみならず、他の国々の多様な環境下において、「UNI-CUB」が実際のところどれくらい実用的な乗り物であるのかをホンダはその目で確かめることになる。

 

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