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ヤモリから発想された接着剤なら、100回以上も付け剥がしが可能

独創的な製品って、自然界の生物や過程から発想された驚くべき特長をそなえていますよね。今回は、マサチューセッツ大学の研究者集団アムハーストが発明した革命的なアイデアについてご紹介しましょう。新奇なだけでなくて、とても実用的なのですよ。なんと、ベタベタとくっつく髪の毛のような構造のヤモリの足が発想源なのです。何度でも再利用できる粘着性ファブリックについてのお話です。

Reusable Sticky Tape Could Hold Up Your TV

この研究チームによると、彼らの発明品はヤモリの足にある天然物質よりも強力だとのこと。実際、少量を付けるだけで滑らかなガラス面にぴったりと接着できます。なんと、300キログラムの重さまで持ちこたえるそうですよ。

この驚くべき接着構造といえば、デザイナーたちが硬質カーボンファイバーから作られた布地に薄いゴム製ポリマー層を重ねたものがありますよね。ファンデルワールス力として知られているリバーシブルな吸引力が働いて、ポリマーが表面にくっついて強力な構造体になります。

この頑丈なカーボンファイバーが、このプロダクトの全体的な粘着性を高めてくれます。実は、この1ミリ厚のファブリックは、1平方cmあたり30ニュートンの接着力があるといわれています。これはすなわち、ヤモリの前足2本と比べて3倍の強さになります。さらに大事なことは、全体の単純な製造プロセスにより、非常に応用が利くことです。それゆえにさまざまな利用が可能だということです。

また、応用力に優れているため、この接着剤を使って滑らかなガラス表面に42インチのテレビを簡単にくっつけたり、コンピューター部品や自動車部品を接合したりすることができると研究者たちは確信しています。さらに、手のひらサイズの量を100回以上も剥がしたり付け直したりしても粘着力は弱まらないのだから、実用性がさらにアップしますよね。

参考サイト:TechnologyReview

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