人間の力、人力こそが一番のクリーン・エネルギーだと一部の専門家や愛好家は公言します。この｢生物学的な｣再生できるエネルギーは、自転車、ベロモービル、舟こぎなどに利用(使用)されています。実際には、クランクとペダル用具の後ろで、そのようなとても単純な機械運動を駆使し、効果的に炭素ゼロを実現できるエネルギーともいえます。これだけでも排出ガスの削減と汚染を減らしますが、これらの｢緑のマシーン｣は、私達に屋外に出てエクササイズをする機会を与え、健康的にもなります。
人力雪上車
軽量なアルミ板で作られ、しかも丈夫で簡単に制御可能な車両は、完全なペダルパワーによって駆動します。実際に、内蔵メカニズムは見かけはとても複雑に見えますが、粉雪で覆われている広大なクロスカントリー･ルートを簡単に滑るために使用することができます。もちろん、スノーモービルのように高速では走りませんが、システムは、十分にそれをカバーするほど魅力的です。
人力水ポンプ
仕事と遊びの要素を取り入れ、少しひねりを加えたプレイポンプ(playpump)は、デザイナーの巧みな試みが汲み取れます。このプレイポンプの概念は、メリーゴーランドのように回転車輪で起動し、子供達がメリーゴーランドに乗る順番を待つように、代わる代わるこの回転車輪を動かします。そして、その実用的な機能は、地下100メートル地点で16rpm(一分間当たりの回転数)までの作業装置において、一時間で地面の表面に約1400リットルもの水を汲み取ることができます。
人力乗用車
まさに｢原始家族フリントストーン｣のように、人力乗用車は、持続可能なエネルギーを使ったものといえるでしょう。車内四人の乗客が一斉に車台に巧みに細工されたクランクを前後に動かすことによって起動し、非常に効率的に最高速度30mph(約48kph)で走行します。また、この15000ドルの車は、ハイブリッド電気自動車モードにも変換でき、運転手1人でも起動します。
オフグリッド洗濯機
バケツと衣装袋とレバーによるシャフト機能で構成される、手づくりで環境にやさしい洗濯機の代替品は、DIYで簡単に、しかも50ドル以下で製作できます。そして、その目新しさとコスト効果だけではなく、アウトドア派には、週末のキャンプ旅行に欠かせない洗濯機になることでしょう。
R2D2人力キッチン家電コンセプト
たった一つの機能を持った人力家電より、もっと効率がいいものは何でしょうか。勿論複数の機能を備えた人力家電です。学生デザイナーのクリストフ・テタード(Christoph Thetard)さんは、そこに着目し、彼のデザインしたペダル運動で動くR2B2フードプロセッサーを開発しました。400rpmでペダルをこいでいる間、毎分350ワットまでの電力を生成できます。このR2B2は、コーヒー挽き、ミキサーなど、他のキッチン家電を兼ねています。
人力芝刈り機
構造はとてもシンプルでありながら、使用してみると実用的であると同時に、この人力芝刈り機は、興味深いことに、従来の自転車と手動式の芝刈り機を融合させたものです。怠惰な私達の大切な手を守るため、手動式からペダルを踏む脚動式にしてみたようです。そして、最後にその洗練されたデザインに伴った効率をこの人力芝刈り機に期待しましょう。
人力ガジェットの充電器
あなたの携帯電話を手でクランクを回して発電し充電することは、必ずしも新しいアイデアではありません。しかし、ウィンドアップ携帯電話充電器は10ドルの安さで、その隙間ビジネスにうまく乗りました。親会社によると、大部分の携帯電話(残念ながら、iPhoneを除く)は、3.5分の手力で、8分の通話時間を得ることができます。
人力除雪車
誰もが冬の雑用とも言える除雪が楽しくなるなんてありえないと思いますよね。しかし、デザイナーのケビン・ブレイク(Kevin Blake)さんは、彼の独創的なDIY除雪車を製作することにより可能にしました。二台の古い自転車から考案され、ペダルでのグリーン・パワーにより駆動し、約80時間をかけて完成されました。また、その作成者がこの人力除雪車の鋤はうまく作動すると説明し、宣伝しています。
人力自動車
際立って空力を考え抜いた風情、それに伴い洗礼された最新技術、ZEMまたは、Zero Emissions Machine(排出ゼロ機器)を実現。この革新的なスイスで設計された人力自動車の見本は、油圧ブレーキ、4点エラストマーショック、ヘラ･バスタの照明、さらに、個別に調整が可能な人間工学に基づいた座席など最新機能が満載です。価格設定範囲は、4400ドルからです。
人力穀物粉砕機
自転車の起動能力を利用して、ローワン大学のビーナ・スクマラン(Beena Sukumaran)教授率いる学生チームが人力穀物粉砕機を開発しました。単純化したメカニズムは、滑車を回す為にペダルを踏んで後輪を動かし、それが粉砕機のプレートを移動させ、穀物を小さくつぶす仕組みになっています。まだ初歩の段階ですが、開発者は、セネガルやエルサルバドルなどの発展途上国の村で、試験的にテスト運転することになります。