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カリフォルニアでは刑務所でも太陽・風力発電、燃料電池の使用が進む

一般家庭ですら停電になったら大慌てなのに、これがセキュリティーが最も大事な刑務所で起きたらどうなってしまうのでしょう。ただ電気がつかないから不便だという以上に、監視のシステム自体に影響が出てしまうのです。そこでカリフォルニアのサンタ・リタ刑務所は送電線に頼らない形で一般停電時にも刑務所内は自家発電が可能なシステムをついに作り上げました。

このバックアップ電力システムは電気専門のシェブロン社の協力の下で実現したのですが、石油大手の同社がついに太陽電池や風力発電、 燃料電池の開発を手がけて今回の自家発電施設を完成させたのはなんとも皮肉な話です。そうはいってもすでに年間300万ドルの税金を電気代に使っているこの刑務所にとっては今回のプロジェクトは大変重要だったのです。

まずは太陽電池パネルが2001年に設置されて2.1メガワットを発電できるようになり、2005年には1メガワットを発電する燃料電池が加わり最近では再大2.3キロワットを作り出す風力発電機が設置されました。このことによって不測の停電の時にもスムースに刑務所内は自家電気供給モードに移行できるのです。

また電池の充電は夜間に行われ昼間の使用にあてがわれるため、電気代の節約にも効果を発揮します。このような点でも今回のプロジェクトは長期的視野で見ても有効であるということが分かるのです。サンタ・リタ刑務所の関係者各位は今回の代替エネルギープロジェクトの完成を心から喜んでいます。

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