自動車は燃料の問題が頭を悩ませます。ガソリン車の未来をどのように確保したらよいでしょうか。現在のままでは、従来の燃料自動車が存続する望みは薄そうです。しかし自動車を完全にオーバーホールするのは、今すぐにはできません。そこで自動車メーカーは、ハイブリッドな駆動系で自動車を動かす道を模索しています。V12エンジン車のファンに嬉しいニュースがあります。イタリアの有名メーカーであるフェラーリが、グリーン技術を用いたV12エンジンの自動車製造の計画を発表してきます。
V12エンジンは、市販の自動車に使われている者としては最もパワフルなものですから、このニュースは、大きく取り上げられました。フェラーリの発表は、今月初めのF12 ベルリネッタの製造開始を受けたものです。同社のV12の新世代は、燃料消費が少ないだけでなく、排出するCO2のレベルも低くなっています。パワフルで燃費の良い自動車を求める顧客の需要を満たしながらフェラーリの製造ができます。
同社は新しい技術をいつ適用するのか明言していませんが、その時には、ハイブリッドの駆動系はオプションではなく標準装備されることになっています。フェラーリ社は、 既存のFerrari 599 GTB と KERS システムを用いた2010 HY-KERS コンセプトを試作した経験があります。このコンセプトカーの特徴は、電力で稼働している時は、前面の電気モーターが補助電力となることです。もう一つの電気モーターは後ろにあり、トルク110lb/ft (149 N•m)と100 bhpを達成しました。
2010 HY-KERSコンセプトは、V12エンジンを中央に据えた Enzoの形態で製造された量産型の道筋を付けました。V12エンジンの自動車を将来に適応させようというフェラーリの決断が、他のメーカーに対して同じ道を進ませるように影響していくことが期待されます。自動車が同じ性能を発揮できるならば、従来の燃料を用いる自動車も市場もサステナブルになるでしょう。
出典:Autocar