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コンセプトヨットは環境優等生

ヨットは、長い間富裕層の娯楽で、最終的に彼らがたどり着いた地位を誇示するものでした。スノッブ趣味が本来の目的である、このような装置が、この惑星を救うものになりうるとは普通は思いません。ただ、ヨットメーカー全体で環境を保護していこうという、一致団結した努力が顕著になってきています。私たち、EcoFriendは、もちろんこのことを嬉しく思っています。そしてこの努力を12隻のグリーンヨットを連ねて、世界にお披露目したいと考えました。

IKKARコンセプトハイブリッドヨット

コンセプトヨットIKKAR号の発案者は、フランス、ストラット・コラージュの学生ジュリアン・アングラード氏です。IKKAR ヨットの特徴は、推進力のエネルギー使用量を最適化するスリムなデザインが特徴です。IKKARは、乗客のニーズに合わせ、形を変えるという革新的な設計です。低速では、IKKARは、ハルの両側を水中に畳みます。乗客は、波が来ると浮かび、晴天下での航海体験を高めます。IKKAR ハイブリッドヨットのグリーンなところはその航海の方法で、乗客50名を収容できる全長150mのヨットを前進させる、しっかりとした太陽電池を搭載しています。

 

Magnum Marineの全長100フィートハイブリッドヨット

Magnum Marine は、航海へのやまない愛を基に、ヨットを製造することで知られています。現在、Magnum Marineもグリーン技術を取り入れ、100フィート(30m)のハイブリッドヨットを発表しました。抵抗係数が極限的に低い空気力学ヨットで、低速での推進には電気モーターを用い、 高速では2600馬力のディーゼルエンジンが発動します。設計者のアルベルト・マンシーニ氏は、このヨットをの設計にあたり、重量の軽減のためカーボンファイバーや複合材のような先進的な材料を用いています。乗船すると、エネルギー消費を抑えるため、照明が省エネ効果の高いLEDやCFLにされていることが分かります。2012には、これらの船がヨット愛好家にも入手可能になっています。

 

ソーラ―パワーのスーパーヨットArcadia

太陽は無限のエネルギー源です。特にヨットの航海は快晴の天気の下で行うことが多いのでうってつけです。Arcadia はこの事実を十分にかんがみ、推進力にハイブリッドを利用した超高級なヨットの製造に着手しました。高級ヨットは、75′(22メートル) と175′(53メートル) のモデルがあり、推進力としてソーラーパネルとディーゼルエンジンを両方使います。そのため、 Arcadiaはなくてはならないグリーンな機能と特別にあつらえた贅沢感とが、全体像をぼやけさせないように配慮がされています。

 

Razor ハイブリッドヨット

これまで見てきたのは巨大な高級遊覧船で、限られた富裕な人に向けたものでした。湾を散策し、日光浴を楽しみたい方たちには、ハイブリッドヨットRazor号という、奇抜な外観のベイクルーザーがお勧めです。この9メートルのベイ・クルーザーは、燃料電池で電気を起こし、電気モーターの動力としています。これだけではなく、Razorのハイブリッドは、LPG/CNG などの低排気燃料をつかう内燃機関を備えていることを評価されています。設計者アタナス・イエネフ氏は、このシャープな見た目の Razor ハイブリッド・ヨットは、値段の手ごろさと環境への配慮を完璧に兼ね備えているように見えます。

 

ソーラ―/風力ヨットLeviasan

ヨットの設計というのは、平凡さを打ち破ることが大切ですが、そういう点からみて、このデザインは完璧なものです。工業デザイナーアダム・ヴァルマッソイ氏は、排気ゼロのヨット「Leviathan」を設計しました。このヨットは、空気力学的な設計を特徴とし、控え目にいっても非常に斬新な設計です、推進力は、ヨットに搭載された風力タービンとソーラーパネルを動力とする2つの噴射式電気エンジンで賄います。環境に配慮した要因は、ヨットの船体にもおよび、再生ポリプロピレンでできています。さて、グリーンピースの活動家たちでさえ、この Leviathanのエコフレンドリーな信頼性には羨望を覚えるでしょう。

 

Rainsford Mann Design製作、80mエコヨット

Rainsford Mann Design は、エコヨットに真剣に取り組むメーカーで、高級感も保ちながら、エコな機能で80mのエコヨットを艤装しています。このエコヨットは、電動のアジプル・スラスターで推進力をつくっています。この船舶は、100平方メートルの太陽電池モジュールと垂直軸風力タービンを使って、30KWのグリーンな電力を生成し、この船舶の低電力 LED 照明システムを稼働させます。これらのすべての省エネに加え、このエコヨットは、ヨットの暖房にも太陽光発電を利用し、気候条件が適切なら、航海中の燃料消費量を50%削減します。上述のように、エコヨット はやりすぎというくらい、エコの看板に忠実のようです。今後もがんばってほしいものです。

 

Riparian Yacht

アダム・ヴォーヒーズ氏の設計による Riparian Yachtは、水素の力と太陽エネルギーが融合しています。この巨大ヨットは、カタマランヨットに非常によく似た、珍しい形をしています。この形は、空気力学的に優れていて、推進力のために使うエネルギーを節約できます。このほか、 Riparian Yachtにはサステナブルな機能が数多く備わっています。たとえば自然光を取り入れあるいは遮断する塗装面の配置を工夫し、照明の使用を最小限にしています。これらの機能は全て、 Riparian Yacht 優れたエコな資質を与え、広大な海の中で人々がサステナブルナ方法でリラックスできるように貢献しています。

 

Code [e] – 太陽光、風力、水力発電ヨット

このバラエティ豊かなリストを進めば進むほど、ヨットはさらにグリーンなものになっていきます。ちょうどこのCode [e]と同じです。Code [e] は、太陽光と風力に加え水力までも使って、広大な海を進む推進力を得るという設計です。Berret Racoupeau Yacht Design 社のチームが、Code [e]の開発者です。この40平方メートルのソーラーパネルと2基の取り外し可能な垂直軸型風力タービン(VAWT)で1100ワットの発電が可能です。2基の水力発電装置が備わっていて、航海中に電力を供給します。このグリーンな電力は全て航海と、ヨットの照明・暖房システムに使われます。この Code [e]は、ハイブリッドな推進システムを駆逐し、グリーンなエネルギーのみをつかった推進力の先駆けとなるはずです。

 

Code-X ハイブリッドヨット

水上でのスピード狂にはこのヨットがお勧めです。Code-X は流線形の高性能ヨットで、水にうかぶステルス機のように見えます。性能についていえば、 Code-Xは、全馬力で710馬力の出力を出すIlmor Formula 1エンジンのおかげで80ノット以上で水を進みます。Code-X は、2基の電気モーターを歩くような速度の9ノットで進むこともできるので、これを見かけても環境保護団体があわてることはありません。このバッテリーパックは、搭載されたソーラーパネルを使って太陽光で充電します。これこそジキル博士とハイド氏のような二面性でしょう。

 

世界初水素燃料リサーチヨット

海は、この惑星で起こっている環境的な変化を大変良く反映します。従って、既に数十年間にわたって、大洋を研究することは盛んに行われてきました。そこで、研究者らは自らは汚染を引き起こさずに海洋汚染を研究する計画を立てています。具体的にはどうするのでしょう?Zero CO2というヨットは、推進力を水素から得るヨットです。このヨットは、2010年3月に初航海を行い、化石燃料で引き起こされた海洋汚染を研究するため試験的に大洋を横断することになっています。このヨットは再生可能エネルギーを使って、水素と電力を船上で生成します。この崇高な旅立ちに向かう船員の無事を祈ることにしましょう。

 

ソーラーパワーのEsthec SuperYacht

たくさんのハイブリッドヨットを見てきましたが、このヨットは推進力に太陽光のみを使います。Esthec SuperYacht は、そのような小さなヨットではなく、高級なヨットに付随するすべての豪華さを持った、メガ級ヨットです。設計者のデニス・インゲマンソン氏は、Esthec Superyacht がリサイクル可能な素材でできていて、太陽エネルギーを生成し電気エンジンで進みます。豪華さといえば、Esthec にはプールとハイテクなインテリアも備えています。これこそサステナブルな豪華さで、Esthec はEcoFriend が求めていたものを備えています。

 

SunCat23 ソーラーカタマラン

ヨットがグリーンになったら、次はカタマランの番です。SunCat23 ソーラーカタマラン をご紹介します。名前の通り、ソーラーパワーを推進力に使います。ソーラーパネルは電気を生成し、2.8KW室外電気モーターを動かします。 台湾に拠点を置く、Horizon Yachtsが製造したSunCat23は、乗客12名を収容できる豪華な船です。SunCat23の最もよいところは、既に連続生産体制なのでこのクリスマスには市販されるようになります

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