水に浮かぶエンターテイメントの可能性を追求している建築家のオレ・シェーレンは既存の概念を超えた建物を作り上げていきます。そんな彼が近頃、観客に一生の映画鑑賞の思い出を残してくれるアーキペラーゴ・シネマを建築しました。タイのヤオ・ノイの岸壁に囲まれた海岸線にポッカリと浮かぶ特別な映画館がこれです。特筆すべきはこの水上映画館はリサイクル素材から作られているのです。
アピチャ・ウェラスタクルとティルダ・スウィントンによって計画が立てられたこのアーキペラーゴ・シネマは２０１２年３月のヤオ・ノイ映画祭でお披露目されましたが、観客はまるで流木に乗っているかのような感覚でもって映画を満喫しました。
デザインのアイデアは 水上ロブスター養殖所から得たことで、オレ氏は地元のコミュニティーとこの建築物との強いつながりを実現することができました。映画館自体は完全に モジュラー部品からできており、映画祭終了後は分解されて地元のコミュニティー用として公園や海上ステージ、またはもしかしたらロブスター養殖所にも実際に使われることがあるかもしれません。
実際にこの水上映画館を体験できた人はなんとラッキーな事でしょうか。一番のポイントはこの建物がリサイクル素材からできている点で、リサイクル素材からでも見た目のよさはもちろん十分に機能的でもあるということは見逃すことができません。
