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立地する土地が必要ない、維持可能なスーパー構造物

地球温暖化とこれまで以上に大きく迫り来る気候変動の脅威の中、設計者たちは、建てるのに土地を必要としないプランというタスクに取り組み始めました。ほとんどの建築家たちが、広い水のある場所で浮かぶ建築物だけが、地球温暖化等のそうした問題から逃れられる唯一の方法だと信じている一方で、水面だけでなく水面下にも都市を作り、敷地内で生成できる再生可能エネルギーで完全に機能させるというプランはそれほど多くありません。ここにご紹介するのは、都市の建築物の将来を定義づけるかもしれない、10のそんなスーパー建築物です。

Gyre

Ziglooのカナダ人デザイナー達によってデザインされたGyreは水面のスカイスクレーパー(超高層ビル)としてデザインされた、浮かぶ建造物です。 その開発は繊細な生態系システムを汚染することなく、科学者、行楽者たちが共に集い、海のことを理解することができるものとなるでしょう。 400mの深さまでに達するその建物は、快適な生活スペースと仕事環境を備え、店、レストラン、庭やレクリエーションといったものも含まれています。床面積はおよそ212,000平方メートルというこのGyreは、オフグリッドの建造物であり、再生可能エネルギーによって完全に電力がまかなわれるものです。

 

Aerohotel

Alexander Asadov氏によるこのAerohotelは、優雅な浮島が特徴。その浮島が、同じくらい革新的な維持システムの上に乗っています。ホテル以外に、Aerohotelはまた、ハウスレストラン、カフェやウィンターガーデンも備えています。Aerohotelは自然光を最大限に採り入れ、環境への影響を最小限におさえるために透明の素材で作られる予定です。

 

Syph オーシャンシティー

Arup Biomimetics氏によって概念化されたSyphオーシャンシティーは、将来のオーストラリアのための提案。このアイデアは、“Now + When Australian Urbanism Exhibition” という、今から40年後のオーストラリアを想定したエキシビジョンで提案されました。その建造物は、水面下の都市を形成するために一緒に作用する、再生可能エネルギー発電や維持可能な食糧生産といった、特殊な機能を備えた生物のコレクションへと進化していきます。T

スイミングシティー

未来的なデザイナー、Andras Gyorfi氏によるスイミングシティーは、ソフトなアースカラーを基調とし、屋外庭園もあります。そのシティーは、 美しく整備された歩道でアクセスできるフローティングワンダーランドとして構想されていて、建物それぞれの窓は、形やサイズが違っていて、ユニークな特徴となっています。

 

Boston Arcology (BOA)

E.Kevin Schopfer氏、AIA、RIBA、そしてBoston Arcology (BOA)によって設計されたのは、上昇する海によって、今現在私達が住んでいる都市が飲み込まれた後に、15,000人以上の人々分の安全で、乾いたスペースを供給するために設計されたものです。このフローティングシティーはホテル、オフィス、小売店、博物館、コンドミニアム、シティーホールといった形で住まいを提供します。その建物は固定された風力発電のタービン、真水を得るシステム、パッシブグレージングシステム、スカイガーデンの加熱・冷却システム、生活排水処理施設、太陽光システムや水力タービンを有しています。

 

Lilypad – フローティング エコポリス

著名な建築事務所、Vincent Callebautの、Lilypadのアイデアは、ノアの箱船の話からインスピレーションを得たものです。その計画は、2100年、気候変動によって避難している人たちに豪華な待避所として建てられるものです。マンタにそのシルエットが似ているこの前衛的な隠れ家はその窓に、メルセデスベンツのシンボルがこっそりついています。そのフローティングコミュニティーの下半分は水没していて、上部は太陽光を吸収するために上に伸びています。完全にリサイクル可能なこの浮かぶ「エコポリス」は、海洋の生態系のエコアカウンタンシーを推進します。それは、その建物の上や下で、酸素と電気を生成したり、二酸化炭素と廃棄物をリサイクルしたり、使用された水を浄化したり、ニッチ(生態的地位)、養殖の分野、生物的な通路が統合することにより、必要な食糧をまかなうことで実現するものなのです。

ウォーター・スクレイパー

 

Sarly Adre Bin Sarkum氏による、Water-Scraperは浮島という発想を広げて、再生可能エネルギーを収穫し、自身の食糧を栽培する、本格的な中高層ビルです。その建物は波、風や太陽光を使って再生可能エネルギーを生成し、食糧のために いくつか水耕技術を取り入れます。水没した中高層ビルの表面には小さな森があり、低い階では住んだり働いたりするためのスペースがあります。建物は直立運動エネルギーを発生させるイカのような触手の集合によってサポートされ、安定器(バラスト)のシステムを使用して保持されます。

 

Physalia

Vincent Callebaut ArchitectsによるデザインのPhysaliaは、水の泡という意味の、カツオノエボシという生物に触発された、水陸両用の庭園です。この炭素排出ゼロの建物は、 ポジティブエネルギーワンを作ることができ、それは消費するよりも多くのエネルギーを生成することができます。Physaliaの屋根は二重の空気膜で、なめらかな太陽光電池がついています。 その船体の下には、河川の流れのエネルギーを水力発電に変換する、水力タービンがあります。構造物の表面はアルミニウムで覆われた鋼鉄です。川の水をきれいにし、その居住者に飲料水を提供するために、紫外線に反応する酸化チタンの層で覆われています。

 

ブルー・クリスタル

ドイツ人のデザイナー二人組、 Frank and Sven Sauer両氏による設計のBlue Crystalは、初の、1年中利用できる氷のロッジとして宣伝されています。Blue Crystalは人工的に作られた氷山を、ペルシャ湾の焼け付くような夏の、摂氏32度の気温のもとで保つために必要なすべてのエネルギーを再生可能エネルギーからまかなう予定です。この考えはまだ詳細まで決まってはいないものの、氷のロッジは電力を、氷の外観部分に埋め込まれた太陽光パネルで供給し、エネルギーのリサイクルシステムを適用する予定となっています。

 

ウォーター・ビルディング・リゾート

 

水のしずくの形にデザインされた、ウォーター・ビルディング・リゾートOrland de Urrutia氏によるもの。この建物は、太陽光の助けを借りて、空気を水に変換するために建てられる初めての建物となる予定でデザインされました。 太陽光発電ガラスでできた、日当たりのいい、南向きに面した外観は、日光を通すことで太陽光エネルギーを集めます。北側の外観は、 換気のために格子のデザインとなっていて、また、空気中の湿気や結露を純粋な飲み水に変換するという、前例のないTeex Micronの機器を備えています。建物にはハウスレストラン、ジム、エキシビジョンホール、ホテル、会議室やスパのサービスもできる予定です。

 

 

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