自然の美しい面に対してはよく話しをしますが、自然のもつ脅威については忘れてしまいがちです。地震は都市部や主要施設を破壊することもよくありますし自身に対する建築物の強度は常に問題となっています。しかしドイツの科学者グループはこれに見事な解決を見出したと言います。
地震で一番怖いのは高層ビルが崩壊して人が下敷きになって亡くなることです。そこで建築技術素材センターは地震の際にひび割れなどが起きないような強度の高い壁紙を開発したのです。強度の高いグラスファイバーからできたこの壁紙は特殊パターンが編みこまれているので全方向からの圧力に耐えうるのです。この強度は大きな地震の際にも効果を発揮するというわけです。
この壁紙は水とポリウレタンビーズの混合による糊によって貼り付けられ、壁に張り付いた後は水分が急速に蒸発しビーズが壁の表面に沈み込む形になって強力な接着力を発揮します。このことによって壁紙は壁と一体化するのです。研究チームによると試験は成功して、実際の耐震強度は実際に見てみないと分かりませんが、地震・火山帯に住む人々には有効であるのは間違いありません。商品化は年末を予定しています。
