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「リモート・ジュール・ヒーティング」でコンピューター装置を作りましょう

メリーランド州立大学のジェームズ・クラーク工学学科の研究者たちが、電流が炭素ナノチューブを通るときに生じる新しい現象を発見しました。身近にある物は温かくなるのですが、ナノチューブ自体は冷たいままなのです。食パンをトーストするときに熱くならないトースターと同じ現象ですよね。この興味深い現象についてもっと調べれば、科学者たちに新しい道を開くことができるでしょう。それほど熱くならず熱をどこへも放散させずに高速度で作動できるコンピューター装置を作れるかもしれません。

Remote Heating

カマル・バロッシュ氏とジョン・カミングズ氏は、みんなが毎日している朝食を作るなどの朝の日課がもとになって、現実に挑むようなこのハプニングに出会ったのです。たとえば、食パンがトースターで焼かれるとき、トースターは冷めたです。研究者たちはメリーランド州立大学の電子顕微鏡施設で実験を何度も行なって、最終結果がいつも同じになることを発見しました。すなわち、電流が炭素ナノチューブを通るときに、その下にある基板は高温になって表面の金属製ナノ微粒子は溶けます。しかし、ナノチューブとそれに付属している金属製接触装置は最後まで温かくならないのです。

実験のときに原子ではなく電子がはずんで他の物から出て行くということが分かりました。窒化シリコン基板にある原子は振動して、ナノチューブの代わりに熱くなります。この現象は研究者たちによって「リモート・ジュール・ヒーティング」と名づけられました。科学者たちによると、ナノチューブの電子は、電流によって電場を形成します。これによって、基板の原子は電場に反応するのです。

バロッシュ氏とカミングズ氏の考えるところによると、「リモート・ジュール・ヒーティング」効果をコンピュータ技術に応用すれば、プロセッサーが熱くならずに超高速で作動できるかもしれないとのことです。

参考サイト:Umd

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