こと代替エネルギーに関しては太陽電池に勝る人気のものはありません。設置も簡単、見た目もすっきりで実用性も高く発電パネルもほとんどの表面に取り付けることが出来ます。しかし、より効率よく太陽光をエネルギーに変える技術が開発されれば、環境にやさしいこの発電方法を一気に世界中へ普及させることも夢ではありません。そしてナットコア・テクの科学者たちはもしかしたらわれわれの期待に応えてくれるかもしれません。彼らはついに反射率０．３％のブラック太陽電池の合成製作に成功したのです。
ブラック太陽電池は他の太陽電池に比べてかなり多くの太陽光を吸収でき、現在市場に出回っているなかでは主流の「反射抑制コーティング」処理によるものよりも多くのエネルギーを発電させることが可能です。「反射率」とは文字通り光が当たった際に、その全部を吸収すると仮定した場合に比べて実際にはどれほど光をはじいているのかをあらわす値です。このブラック太陽電池の場合は９９．７％を吸収し、反射される分はわずかに０．３％です。
実際にどれほどエネルギー効率がアップするのかは詳細データが取れていませんが、しっかりとした技術との融合と正しい使用条件に従えばまちがいなく従来製品を上回る効率を実現してくれるでしょう。従来の太陽電池に比べてこの「ブラック」版が大きく勝っている点は、曇りの日にも影響をほとんど受けずに高いエネルギーを作り出すことが出来るところにあります。一日も早くこの高性能太陽電池が製品化されたところを見てみたいものです。
