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温暖化に適応する希少プランクトン

先ごろドイツにある科学研究センターにおいて興味深い発見がなされました。その発表によると、海洋を漂う微生物たちは急速に変化する環境にも見事に対応し生き延び続けることが出来るというものです。

二酸化炭素が継続的に大気に排出されることで環境は急速に汚染されてきています。そのガスは次第に海洋に浸透し、海水の酸の濃度を高め海洋生物の生態系に悪影響を及ぼすのです。

ところがヘルムホルツ海洋学研究センターの科学者3名はエミリアニアという名の植物プランクトンの一種を栽培研究した結果、このプランクトンは水中における高二酸化炭素濃度にも十分耐えうると発表しました。

エミリアニアは2つの理由から選ばれました。一つ目はこのプランクトンは海洋での食物連鎖の最下部に位置する円石藻であるということです。円石藻は炭化カルシウムからできたシェル機構を持っています。

海洋中の酸度はここ数世紀において急激に上昇してきています。18世紀中ごろには8.25でしたが現在は8.14という数値です。低い数値ほど酸の濃度が高いことを指し、このことが大きな問題となっています。

今回の集中実地検査において、このプランクトンを二酸化濃度が通常の大気中の4倍の濃度のなかに放ったうえでデータを採種しました。

その結果、エミリアニアは環境変化にも驚くほど速やかに対応できるという事実が明るみに出てきたのです。

さらに環境の変化に対応するだけでなく、シェル機構も壊されることなく保ち続けることが出来るということもわかりました。この研究は1年以上にわたり500世代のエミリアニアが使われたうえで今回の結論が導き出されるまでに至りました。

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