浮遊船は環境を考えられて生まれ変わりました。飛行船の歴史は1937年のヒンデンバーグの災難のために移動手段としては見向きされなくなりました。しかし、ここ数十年で研究と開発が進みエコフレンドリー飛行船が実用化され、運送用として使用されそうです。実際に無人探査機や重いものを運んだりする研究などとして使われています。
ここではエコフレンドリー飛行船の例を見て見ましょう。
1.ダイナリフター
ヘリウム飛行船を利用して重たいものを運ぶものです。地上施設はほとんど必要なく、この貨物船メーカーによると通常の運搬の3分の1の費用で抑えられるということです。これまでのプロトタイプでは1000フィートの長さの飛行船がこのデザインで対応可能で、250トンの貨物を運ぶことができます。
2.スカイリフター
こちらもエコフレンドリーに重いものを運ぶのに適したオーストラリアのデザインのバルーンです。近未来的な宇宙船のカタチで移動住居や飛行船ホテルなどとしても発展していけそうです。実際にいくつかの計画がスカイパレス社によって実行されています。
3.レイド
ケーブルを取り付けたバルーンを使って防御用に情報収集をします。もとはアメリカ陸軍によって2003年にアフガニスタン用に使われましたが、以降イラクなどでも使用されています。
4.ネフィリオス
フランスの工業学校と大学のコラボで72フィートのカーボンなし飛行船で、外側にはソーラーパネルが付いていて2.4キロワットの電力をプロペラで発電します。
5.ブレット580
世界最大の飛行船でもある、Eグリーン技術社によってデザインされた商業用としては最初の飛行船です。長さ235フィートで膨らむのには6時間かかり、2000ポンドの重量を20000フィートまで運ぶことができます。
6.ストラトクルーザー
デザイナーのティーノ・シェドラーとマイケル・ブラウンさんのこのコンセプトは想像性豊かなものです。飛行船内にスパの入ったもので、ユニークにリラックスしてエコフレンドリーにゆったりできます。ドーナッツ状の入り口は古き良き時代の飛行船を思い起こさせ、ソーラーパネルで電力をまかないヘリウムで浮上します。高級ホテルのデザインを参考にして、世界を旅行しながら景色を楽しみレストランやスパ、プールにDJまで付いてきます。
7.人の住む雲
これもコンセプトでクジラのような形のデザインをフランスのジョン・マリー・マソーさんが国内飛行研究施設と共に開発しました。15人の作業員と40人のゲストを乗せて豪華な空の旅をしながら自然の美しさを堪能できます。
8.アンガスワン
探査用飛行船で、エコフレンドリーなデザインでグリーン飛行船の名を欲しいままにしています。ミミズのようなカタチで飛行環境に応じて柔軟に形を変えられます。
9.スカイキャット
火事の消火用として池や湖から水をすくい貯水して火事の場所まで運んで消火活動をするものです。乗客運搬用や貨物用としても利用できます。
10.サンシップ
小型で空気よりも軽いデザインで、ソーラーパネルを使用し1-3人という少ない乗客で長時間の飛行を目的としています。飛行高度は24000フィートに設定され、太平洋横断も可能だということです。