電気自動車で誤解されているのはパワー関連です。レース好きに聞けばグリーンカーは運転してみたいけれど、パワー面においてなかなか惹かれないというのがもっぱらの答えでしょう。しかしそんな流れも1970年型ダットサンが打ち破ります。39年落ちの電気自動車はこのカテゴリーでは世界最速と言われています。
アメリカ人メカニック、ジョーン・ウェイワードさんによって改造が加えられ時速0-60マイルまで1.8秒です。これはマセラッティとダットサン1200とのレースでハッキリしました。どのクルマにも勝って速いのです。ホワイトゾンビと名づけられたこのクルマは限界に挑戦して充電無しで150キロまで出せるのです。500馬力は4分の1マイルをわずか10秒で進みます。
このような爆発的パワーの源は、オリジナルデザイン代わって搭載した特殊モーターによるものです。2重電気子に9インチのコイル巻きを採用します。ウェイランド氏は電池パックにおいても画期的な変更点を加えました。古いシステムに代わって192リチウムポリマーを採用し、22.7KWhのエネルギーを作り出します。オリジナルのデザインは60マイルに達するまで14.5秒もかかり69馬力しか発揮しませんでした。
マセラッティに勝っただけでなくテスラロードスターよりも速いのです。同じ距離をテスラは3.9秒かかるのですがダットサンはわずか1.8秒です。
ウェイランドさんは大きなサポートと尊敬を受けており、ジョーンさんによると、このクルマは海軍のへリコプター用に$100000以上をかけて開発されました。大量販売するのは電池が高価なため夢のような話ですが、しかしスポンサーなどの話は来ていますし1970年の電気自動車ですら未来につながっているということを示してくれました。