壁の中にスライドして開閉するドアはポケット・ドアを呼ばれます。チョウツガイ式で開閉するドアと違って、ポケット・ドアは開けると壁の中に消えていくような形になります。ポケット・ドアのコンセプト自体は目新しいものではなく、1890年代には一般家庭において全盛を極めました。
一般のドアは開閉にあたって多くのスペースを必要とします。そのため限られたスペースに有効利用できるのがこのポケット・ドアの利点です。素材にもエコフレンドリーな材料を使っており、取り付けも簡単で自分でできますからお金を大きく節約することができます。専用キットを購入して作業に当たればますますスムースにできるでしょう。さあ、では始めてみましょう!
必要な道具
1.メジャーテープ
2.ドア取り付けキット
3.ドリル
4.ドライバー
5.ハンマー
6.釘
7.水平測量器
8.ドライウォール・テープ、接合部コンパウンド
9.建築用接着剤
10.塗料・ブラシ
手順
ステップ1.ドアがスライドして収納されるスペースを考慮すること。
ステップ2.ポケット・ドアキットをドライバー、ドリル、ネジによって真っ直ぐ取り付けます。この部分はドアの開閉部分になります。
ステップ3.ドリルとネジでドア上部にヘッダーを取り付けます。電気ワイヤや排水パイプなどが邪魔にならないように必要に応じて移動させるなど工夫しましょう。
ステップ4.鉄製レールをポケット・ドアの両側にネジ付けします。ドリルを使ってドアヘッダーの下側に取り付けるようにします。
ステップ5.レール機構が水平になっているかをチェックします。水平でないとドアが床にすってしまって上手く機能してくれません。
ステップ6.ホイール部分を実際に動かしてみてレール上をスムースに動くかどうか確認します。
ステップ7.ドリルとネジでホイール部分をドア上部にしっかり取り付けます。
ステップ8.ドア本体を取り付けて、ドア上部がしっかりとはめ込まれていてホイールがレール部分をスムースに移動できるかどうか確認します。ここは力作業になり、正確性が求められるので手を貸してくれる人が必要です。
ステップ9.もうすぐ完成です。最後にしっかりと機能するかどうかを確かめます。動きがギクシャクしていなければ大丈夫です。もし引っかかったりした場合にはドライバーでホイール機構部分を調節しましょう。仕上げに好きな色にペイントして終了です。
子供が道具で遊んで怪我をしないように気をつけ、手の届かないところに保管するようにしましょう。
ポケット・ドアはメンテナンスも簡単で、経済的でもあります。一昔前に流行ったあとに急に人気がなくなりましたが最近は再びその人気に火が付いてきていて、様々なタイプ、サイズ、デザインの製品が取り揃えられています。お部屋の見た目を新しくするうえ、エコフレンドリーな材料を利用したこのドアで環境保護に貢献できます。では、お近くの日曜大工センターに急いで、お金とスペースを節約といきましょう。